五稜乃蔵で初搾り 純米酒「五稜」会心の出来
update 2022/1/6 14:59
函館市内に昨年、54年ぶりに誕生した酒蔵「五稜乃蔵」(亀尾町28)で5日、日本酒の初搾りが行われた。同町内で生産された酒米「彗星」を使った純米酒(精米歩合70%)で、新酒は「五稜」として今月28日にも市内や近郊の酒店などに並ぶ。
同酒蔵は上川大雪酒造(上川管内上川町、塚原敏夫社長)が製造、「函館五稜乃蔵」(漆嵜照政社長)が販売などを担い、昨年11月に完成。12月中旬に初仕込みを行った。この日は午後1時半ごろから、もろみを圧搾機で搾り、原酒のフレッシュな香りが酒蔵に漂った。
試飲した総杜氏(とうじ)の川端慎治さんは「コメの特長が良く出て、ふくらみがあって香りが高いのに、すっきりした味に仕上がった。会心の出来」と笑顔。漆嵜社長も「地元が待ち望んだ酒。早く届けたい」と意気込んだ。
原酒のアルコール度数は18度で、加水で調節し瓶詰めするという。初回は3000本(720ミリ換算)で、28日から30日までと、以降は当面の間は土・日曜日に同酒蔵に併設するショップでも販売予定という。
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