佐藤まなさん所属のダンスチームが世界一に
update 2021/11/10 07:03
【北斗】今年6月に開設した「BASSダンススタジオ」(北斗市東浜2)主宰の佐藤まなさん(25)がサブリーダーとして所属するヒップホップダンスチーム「Uis(ユイズ)」が、10月に行われた世界ダンス大会「IASF2021バーチャル・チアリーシング&ダンス・ワールド」(収録動画による審査)の「オープン・エリート・ヒップホップ」部門で初優勝した。3年前にあった世界大会で銀メダルに終わり、一度は諦めていた夢がかなった佐藤さんは「一緒に戦ってくれた仲間に感謝でいっぱい」と喜んでいる。
佐藤さんは10歳の時にダンスを始め、函館市のRダンスカンパニーで研さんを積み、札幌龍谷学園高校へ進みダンス部に入部。コーチの原彩美さんらの指導を受け、1年時と部長となった3年時で全国高校ダンスドリル選手権大会で優勝。2016年、20歳で上京し再びダンスを学ぶ傍ら、有名演出家・振付師のアシスタントを務めた。
ユイズはさいたま市で活動。佐藤さんは原さんの勧めで同年5月に加入。17年に米フロリダで開かれた世界ダンス選手権「The Dance Worlds」(ユナイテッド・スピリット・アソシエーション=USA=主催)で5位入賞、翌年の同大会で銀メダルに輝いた。19年のチームは充電のため世界挑戦を休止。20年は世界的に新型コロナウイルスがまん延、3月にUSA日本大会(オンライン審査)で優勝したが世界大会は中止に。今年の同大会も制したが、世界大会開催が不透明で「選手として引退のつもりだった」と意気消沈し、古里に戻って自身のスタジオ立ち上げの準備を進めた。
今回のIASF(国際オールスター連盟)主催の大会は、世界ダンス選手権がコロナの影響で海外から選手が集まることができず、動画審査のバーチャル大会として4月下旬に開催決定。ユイズは春の日本大会の成績で推薦出場が決まった。だが緊急事態宣言発令中で「自分の生徒がいるので練習するさいたま市に行けない」と悩んだが、周りから「最後のチャンス、結果がどうあれやり切るべき」と励まされ、メンバー11人中、佐藤さんだけリモートで練習参加する形で出場を決意。「再び世界挑戦の機会が得られ、神様は見てくれていると思った」と振り返る。
練習は8月上旬から週2、3回。さいたま市での収録は9月中旬、リモートとは違う動きのニュアンスを感じるも、原コーチから「プロが口だけでやらないように」と言われて気持ちが上がり、ハイスピードで一糸乱れぬ動きがそろう約2分の作品が完成した。
10月2日、7チームのセミファイナル審査で2位に大差を付けて1位という結果を知り「優勝に手応えを感じ、みんなで涙を流した」と佐藤さん。3日午前5時に優勝を知るも「一緒に喜べないのは残念だった。高校時代から教えてくれた原コーチに良いプレゼントができた」と話す。
選手としては引退するが、佐藤さんの奮闘を知りやる気を増した生徒を見て「USA世界大会で一緒にナンバー1になるようにしてあげたい」と後進育成に情熱を注ぐ決意だ。
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