はこだてわいんで仕込み始まる 例年より1週間ほど早く

update 2021/9/14 07:44


 【七飯】はこだてわいん(七飯町上藤城、佐藤恭介社長)で13日、ワインの仕込みが始まった。春先から天候に恵まれたことで例年より1週間ほど早いスタートとなり、社員らはブドウの香りが漂う仕込み棟で作業を進めている。

 今年は町内の自社農園と後志管内余市町の契約農園で収穫されるワイン専用品種をはじめ、キャンベルやナイアガラなど300トン以上の仕込みを予定する。例年に比べブドウの顆粒はやや小粒だが、糖度が高く果皮重量が増加するため、香り高い濃厚な味わいのワインが期待できるという。

 この日は同管内仁木町産の白ワイン用ブドウ「ポートランド」8・9トンの仕込みに取り掛かった。ベルトコンベアーで運ばれたブドウは、機械で茎を取り除き、皮に含まれている香り成分を移すため果実と皮を4時間ほどタンクに貯蔵。その後、搾汁し発酵用のタンクに移した。

 同社製造部の西村真課長は「今年は当たり年。高品質なワインを造れるように頑張りたい」と意気込んでいる。仕込みは11月中旬まで続く。

提供 - 函館新聞社

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