交通安全の願いを込め 江差署で約35センチのひまわり咲く
update 2021/8/21 07:36
【江差】江差署員が交通安全の願いを込め丹精に育てたヒマワリが、大輪の花を咲かせた。一番大きな花は直径約35センチ、高さ約2・5メートルにまで成長し、まちの安全を見守っている。
2011年に京都府内で発生した交通事故で亡くなった当時4歳の幼稚園児が生前、大切に育てていたヒマワリの種を通じ、命の大切さや被害者支援への理解を深める「ひまわりの絆プロジェクト」の一環。
今年度から江差署で勤務する佐藤孝警務係長(37)が、武田直人署長と佐藤直哉副署長から育成許可をもらい、江差署北向かい側の署が管理する敷地内に、約3平方メートルの花壇を整備し、佐藤係長を中心に署員で育てている。
5月27日に播種(はしゅ)したヒマワリは発芽後、順調に成長。東京五輪開催と共にぐんぐん成長し、8月4日に17株のうちの1株が約35センチの大輪の花を咲かせた。その後も次から次へと咲き続いている。
「ここまで大きくなるとは思わなかった。子どものような感じ」とヒマワリの成長を見守る佐藤係長は、育成を通じ「交通死亡事故と犯罪被害者の支援として、一人でも多くの犠牲をなくす活動につなげたい」と力を込める。
江差署では今年度、水堀駐在所(江差町)と乙部駐在所(乙部町)でもヒマワリを育てており、ヒマワリから種を収穫し、来年度はより多くの拠点で活動の輪を広げていきたいとしている。
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