立秋の函館 観測史上最高の33・9度に/サルには氷柱も
update 2021/8/8 08:08
「二十四節気」の一つ「立秋」を迎えた7日、函館市美原では午後1時43分に気温が33・9度となり、1872(明治5)年の統計開始以来、観測史上最高を記録した。秋の気配とは程遠い暑さの中、函館市熱帯植物園(湯川町3)ではニホンザルたちに果物入りの氷柱が贈られ、涼を求めて頬張る姿がみられた。
函館地方気象台によると、これまでの函館の最高気温は1999年8月4日と1876(同9)年7月29日の33・6度。道内が高気圧に覆われ、南から暖かい空気が流れ込んだ影響で気温が上昇し、厚沢部町鶉で34・7度、奥尻町 米岡で32・5度など道南の4カ所で観測史上最高を更新した。
現在60頭のニホンザルを飼育する熱帯植物園では、運営するNPO法人函館エコロジークラブが毎年この時期に暑さをしのいで水分補給をしてもらおうとサルたちに氷柱を与えている。バナナやスイカ、パイナップルなどを入れた氷柱をサルたちは高い位置から落として割り、日陰に入って果物を味わっていた。
札幌市南区から家族4人で訪れた幅野峯央君(9)は「サルが氷柱を落として割って食べるのは賢いと思った」、弟の桜央ちゃん(5)は「果物を食べる様子がかわいかった」と笑顔だった。
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