仏軍艦が9年ぶり函館に入港 乗組員は上陸せず
update 2021/7/2 07:37
フランス海軍の試験・測定艦「デュピュイ・ド・ローム」(4770排水トン)が1日午前9時ごろ、函館港港町埠頭(ふとう)に入港した。今回の入港目的は「補給・休養」で、4日の出港まで乗組員101人は下船しない。
同艦の函館への入港は2012年以来9年ぶり3回目で、フランス海軍の軍艦としては6回目。市は仏大使館を通じ、同艦が核兵器を搭載していないことを確認している。
過去2回の寄港時には、歓迎セレモニーやさまざまな交流イベントを通じて行って友好を深めていたが、今回は乗組員が下船しないため市関係者や市民との接触機会は設けない。下船しない理由は公式には伝えられていない。
この日は入港時間に合わせて、同港北ふ頭に全労連・函労会議や連合函館地区連合会などの市民団体から15人が集まり、入港に反対する抗議行動を行った。参加者は「函館港の平和を守ろう 軍艦での入港に抗議します」と書かれた横断幕を掲げ、「函館の港を軍港にするな」などと訴えた。
同艦は4日午前10時ごろに佐世保港(長崎県)に向けて出港する予定。
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