湯の川温泉旅館組合で職域接種開始

update 2021/7/1 06:53


 函館湯の川温泉旅館協同組合(金道太朗理事長)は6月30日、花びしホテル(湯川町1)で新型コロナウイルスワクチン職域接種の初回を実施し、同温泉の宿泊施設の職員計200人が1回目のワクチンを受けた。一方、国に職域接種を申請した函館市内の企業・団体や大学にはワクチン到着のスケジュールが伝えられていないところもあり、国の供給見通しの誤算が浮き彫りになった格好だ。

 同組合は14日に職域接種を国に申請し、25日までに1回目、2回目合わせて1000人分のモデルナ製ワクチンが到着していた。この日、多田内科医院(湯川町3)のスタッフ約10人が接種を担当し、計200人に1回目のワクチンを打った。接種を受けた湯の川観光ホテル祥苑の藤田竜司支配人(43)は「一瞬チクッとしただけで(接種は)すぐに終わった。お客さまに安心・安全を提供するため、また自分たちが感染せずに営業を継続できるよう、従業員の接種を進める」と話した。

 同組合事務局によると、体調不良者は1人もおらず、スムーズに初回の接種が終了した。また、8月11日までに計1000人が2回目までを終える予定としている。

 一方、国は職域接種の新規申し込みを25日夕方から休止。24日に前倒しで申請した函館商工会議所は「申請を受け付けたという自動メール以外、何の返答もない」と困惑を隠さない。同じく同日に学生・教職員約1300人分を申請した公立はこだて未来大の担当者は「道から申請を受け付けたと聞いたが、いつ、何人分のワクチンが到着するかは後日通知するとのことだった」とする。

提供 - 函館新聞社


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