函館短大、韓国・大田市の児童施設とはがきで交流 年賀状の返事届く
update 2021/6/18 07:05
函館短大の学生が今年1月、国際交流の一環で、韓国・大田(テジョン)市の児童養護施設で暮らす子どもたちに年賀状を送った。5月下旬、施設の子どもたちから返礼のはがきが短大に届き、学生たちは「気持ちが通じ合えた」と感激している。
同短大が毎年実施している大田市の施設訪問プログラムが、新型コロナウイルスの感染拡大の影響で中止となった。同市出身で、プログラムの担当教諭でもある保育学科の劉眞福(ユウ・ジンボク)専任講師(社会福祉学)が、「交流の機会をつくりたい」と年賀状を施設に送ることを提案。劉講師の授業やハングル講座を受講する1、2年生17人と教職員7人が呼び掛けに応じた。
韓国の旧正月に当たる2月に届くよう、幼児から大学生までの入所者39人分と施設長、理事長宛てに年賀状を執筆。学生らは「いつか会える日を楽しみにしています」「コロナが落ち着いたら訪問したい」などハングルで友好の気持ちをしたため、郵送した。
施設から届いたはがきには、子どもたちのお礼の気持ちが日本語やハングルでつづられ、今年のえとの牛や花束、韓国の国旗など絵や模様を色鉛筆でかわいらしく描いた絵手紙もあった。
男子高校生からの返事を受け取った保育学科2年の櫛引梨恵さん(34)は「ハングルで書くのは大変だったけど、とてもきれいな絵の返事が来てうれしかった」とし、同2年の佐藤桃香さん(19)は「一生懸命に色を塗った塗り絵を見て、気持ちが伝わり感激した」と話した。
劉講師は「このようなささやかな活動が学生、子どもたち双方にとって一生の思い出になったはず。互いに日本や韓国のことに関心を持ち、交流が深まっていければ」と期待を寄せた。
届いたはがきは今月末まで、学内の劉講師の研究室前に展示している。
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