「北斗市4Hクラブ」ラッカセイ栽培8年目 豊作願い播種・定植

update 2021/6/10 07:10


 【北斗】ラッカセイの特産化を目指す農業青年組織「北斗市4Hクラブ」(佐々木理充会長、会員14人)は、今年で栽培8年目に入った。8日には、今年産の豊作を願いながら会員が市向野の圃場(ほじょう)で播種(はしゅ)・定植をした。栽培技術はほぼ確立できたことから、今年から同じ圃場でミニ野菜(ダイコン、ハクサイ)の栽培にも新たに挑戦する。

 同クラブは、道南でも珍しいラッカセイの本格栽培を始めて今年で8年目。市有地1600平方メートルの畝7本にマルチ(保温ビニール)を敷き、ラッカセイを育てる。

 この日は、会員7人が「おおまさり」はポットで10センチに生長した苗を植え、「郷の香」「Qなっつ」はマルチに開けた穴に2粒ずつ種をまいた。おおまさりは、晩生品種で収穫時期を他2品種と合わせるため、苗から育てる。農薬は1回限りの使用で、安全にも配慮している。

 10月下旬に収穫し、JA新はこだての農産物直売所「あぐりへい屋」(東前)で開かれる食イベントで販売する。佐々木さん(34)は「新型コロナウイルス禍で作っても売れるかどうか分からない。できれば全部売り切りたい」と話す。副会長の大原慧さん(34)は「試行錯誤を繰り返し栽培してきたが、昨年あたりから生産が安定してきた。今年も収穫量が増えてくれれば」と期待を込める。

 渡島農業改良普及センターによると、昨年の10アールあたり収量は400キロで、除草作業の省力化に向け、畝幅を通常より広く取っているため、他産地より収量が少なくなるという。
 同クラブは、北斗市渡小学校4年生を対象にラッカセイを活用した食育活動にも力を入れる。今年で4年目の活動で、児童に7月に草取りとポットへのQなっつ播種、10月下旬には収穫を体験してもらう計画だ。

 今年から、ラッカセイと同じ圃場で新たに3本の畝を作り、ミニサイズのダイコンとハクサイの試験栽培に乗り出す。核家族化の進展で食べきりサイズのミニ野菜の普及が高まるのではないかとの考えで、8月に播種を予定。10月下旬に収穫し、佐々木さんは「ラッカセイに次ぐ販売物になれば」と特産化を目指している。

提供 - 函館新聞社

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