地域猫活動グループ「陽だまり」発足 野良猫との共生を

update 2021/6/7 07:22


 野良猫の増加やトラブルを防ぐため、不妊・去勢手術を行い、地域と猫の共生を目指していく「地域猫」活動を実践、啓発する市民グループ「陽だまり」(山口純子代表)がこのほど、函館市内で発足した。同グループは資金調達のためクラウドファンディング(CF)を実施中で、山口代表は「地域猫活動を市内全体に広げたい」と支援を呼び掛けている。

 地域猫活動は、「野良猫を捕獲(トラップ)」「不妊・去勢手術(ニューター)」「元の場所に戻す(リターン)」のそれぞれの頭文字を取って「TNR活動」とも呼ばれる。動物愛護法に基づいて、環境省も2014年度から同活動を推奨している。

 市内青柳町在住の山口代表は、子どものころから犬や猫の里親探しや野良猫の不妊・去勢手術を個人的に行っていた。近年、家の周りや函館公園周辺で野良猫の増加が気になり始め、放置すれば問題が顕在化すると実感。他都市で行われている地域猫活動に本腰を入れることにした。

 昨年11月には、ペット業界や動物愛護活動で必要な愛玩動物飼養管理士の資格を取得。さらに個人的に野良猫を保護している人に声を掛け、今年3月に陽だまりを結成した。現在、11人で活動し、協力病院はオオツ動物病院(富岡町1)。

 CFは4月21日にスタートし、目標額を130万円に設定。今月18日午後11時まで支援を募る。集まった資金はまず青柳町周辺の野良猫の去勢・不妊手術の費用や保護した子猫のえさ代、捕獲器の購入に充てる考え。

 全国の他都市でも地域猫活動を支援する動きが広がりつつあり、野良猫の去勢・不妊手術費用を助成している自治体もある。「函館市でも助成制度を施行してもらうためにもまずは活動を周知していきたい」と山口代表。「市民みんなが参画する猫活動を根付かせていきたい」と意欲を見せる。

 CFのURLはhttps://readyfor.jp/projects/hidamari-3588。口座振り込みも可能。問い合わせは山口代表(090・2815・2801)へ。

提供 - 函館新聞社


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