函館競輪場、一部改装で利便性アップ
update 2021/4/8 07:12
函館市は7日、場内の一部をリニューアルした函館競輪場(金堀町)の内部を公開した。新たにラウンジやフードコートスペースを設けたほか、元競輪選手によるレースガイドコーナーを設置するなど、来場者の利便性を高める工夫をこらしたアイデアが随所に施されている。
今年度から同場を運営する、富士通グループで公営競技サービス提供の「トータリゼータエンジニアリング」(東京)が改修を手掛けた。同社は、神奈川県の川崎市と小田原市でも競輪場を運営し、そのノウハウを函館競輪場にも取り入れた。
主な改修内容は、2階にあったキッズスペースを1階に移設。2階には1階の食堂のメニューをデリバリーできるフードコートを設けた。また、3階には多目的に利用できるラウンジスペースを新設。大型モニターも設置され、開催日以外の一般へのレンタルも検討している。
このほか2階には昨年度まで現役選手だった藤田篤さん(53)と川口輝明さん(55)がレースや選手についてのアドバイスを行う「テルと番長のガイダンスコーナー」を設ける。2人は「選手の裏話なども交えながら、皆さんに競輪の楽しさを伝えていきたい」と話している。さらに本場開催日には場内のテレシアターからネット配信も予定する。
車券購入は、昨年度までの同場専用電子マネー(eスマート)を使うシステムから現金での販売に切り替える。トータリゼータエンジニアリングの荒山盛さんは「現金利用を望む声の多い競輪ファンのニーズに対応した。将来的にはキャッシュレスで購入できる方式も取り入れていきたい」と話す。また、最高3場までだった場外発売を4場に増やし、AI(人工知能)による予想情報を提供するモニターも導入。荒山さんは「コロナ禍で大々的な集客イベントの開催は難しいが、市民が気軽に競輪場に足を運んでもらえるように、これからも工夫をしていきたい」と話している。
今年度は8日から場外発売を開始。15日に函館ナイター(F1)で本場が開幕する。
その他の新着ニュース
- 函館のコロナ感染、累計3000人超す 感染者増加で業務ひっ迫...2022/2/1
- 「棒二ありがとう」 閉館の駅前ビル最後の日曜にぎわう...2022/1/31
- 道縦貫道オオヌマトンネル、22年度にも本坑工事に着手...2022/1/30
- 異業種交流会「函館令和クラブ」活動中 事業者同士助け合い...2022/1/30
- 函館半世紀ぶりの地酒「五稜」販売始まる 空港でセレモニー...2022/1/29
- 歴風文化賞に建物2件、風景1件 守る会が選定...2022/1/29
- 道にまん延防止重点措置適用 飲食・観光 苦境再び...2022/1/26
- 27日から函館市内で「ウォルトマーケット」サービス開始 生鮮食料など2000品目宅配...2022/1/25
ご注意:
●掲載している各種情報は、著作権者の権利を侵さないよう配慮の上掲載されるか、又は、各情報提供元の承諾の元に掲載されています。情報の閲覧及び利用については「免責事項」をよくお読み頂いた上で、承諾の上行って下さい。
●掲載中の情報の中には現在有効ではない情報が含まれる場合があります。内容についてはよくご確認下さい。