函館市がパートナーシップ制度導入検討 性的少数者を認証
update 2021/2/17 06:14
函館市は新年度、性的少数者(LGBT)のカップルを公的に認証する「パートナーシップ制度」の導入に向けた準備を進める。有識者らによる検討委員会を立ち上げて制度内容を考えるほか、企業への理解促進を図るための啓発パンフレットも制作する方針。現在、道内で導入しているのは札幌市のみ。函館市は2022年4月の導入を見込む。
全国では2015年に東京都の渋谷、世田谷の両区で始まり、1月末時点で70を超える自治体で導入されている。道内では札幌市が2017年から行い、北見市も検討を表明している。
同制度は法的な効力はなく、配偶者に認められる税制優遇措置などは受けられない。ただ、公営住宅の申し込みや民間サービスの家族割引が適用されるほか、一部の保険会社では生命保険の受取人となることもできるなど、公的に認められることで夫婦や家族を要件とする各種サービスが受けやすくなるという。
“函館市版”パートナーシップ制度導入に向け、新年度予算案に検討経費として100万円を計上。今後、有識者らによる委員会を開いて制度内容の検討を進める。当事者や市民の意見も聞き、反映させたい考え。全国的には企業でも性的少数者が働きやすい環境を目指した取り組みを進めており、取り組み事例を紹介する啓発パンフレットも作成する。
工藤寿樹市長は新年度予算の発表会見で「函館市をさまざまな人に優しい街にしていきたい」と述べた。市市民・男女共同参画課は「制度を整備するだけでなく、理解してもらい実効性あるものにしたい。予算案可決後に速やかに取り組みたい」としている。
その他の新着ニュース
- 函館のコロナ感染、累計3000人超す 感染者増加で業務ひっ迫...2022/2/1
- 「棒二ありがとう」 閉館の駅前ビル最後の日曜にぎわう...2022/1/31
- 道縦貫道オオヌマトンネル、22年度にも本坑工事に着手...2022/1/30
- 異業種交流会「函館令和クラブ」活動中 事業者同士助け合い...2022/1/30
- 函館半世紀ぶりの地酒「五稜」販売始まる 空港でセレモニー...2022/1/29
- 歴風文化賞に建物2件、風景1件 守る会が選定...2022/1/29
- 道にまん延防止重点措置適用 飲食・観光 苦境再び...2022/1/26
- 27日から函館市内で「ウォルトマーケット」サービス開始 生鮮食料など2000品目宅配...2022/1/25
ご注意:
●掲載している各種情報は、著作権者の権利を侵さないよう配慮の上掲載されるか、又は、各情報提供元の承諾の元に掲載されています。情報の閲覧及び利用については「免責事項」をよくお読み頂いた上で、承諾の上行って下さい。
●掲載中の情報の中には現在有効ではない情報が含まれる場合があります。内容についてはよくご確認下さい。