市立保健所「減少傾向も予防継続を」 直近1週間で39人

update 2021/2/9 07:25


 1〜7日の函館市内の新型コロナ感染者数は39人と、前週(1月25〜31日)と比べ19人減少した。ただ、国が示す感染状況の指標では依然、感染者急増を表す「ステージ3」で推移しており、市立函館保健所は「減少傾向にあるが気を緩めると感染拡大が再燃する。引き続き感染予防策の徹底を」と注意を呼び掛けている。

 同保健所によると、2月以降の日別の新規感染者数は1日と2日がともに10人、3日が4人、4日と5日が各5人、6日が3人、7日は2人。1〜7日に市衛生試験所や市地域外来・検査センター(PCR検査センター)など市内で取り扱った検査件数は623件で陽性率は6・2%。前週と比べ検査数は227件増えたが、陽性率は8・4%低下した。

 市では現在、学校や医療機関などで感染者が出てクラスターに発展するおそれがある場合は、濃厚接触者のほか接触者も含めて当該施設全員を検査。また、医療機関では症状に応じて医師が要検査か判断し、必要があれば同センターでの検査を紹介。同保健所は「症状があればかかりつけ医にすぐ相談を」とする。

 市立函館病院の8日午前時点の病床使用状況は、重症5床、中等症II4床、中等症Iと軽症各2床の計13床。使用率は27・6%と「ステージ4(25%以上)」をわずかに超えている。同院は、患者数は減りつつあるとした上で「場所を問わずクラスターが発生すると病院全体に緊張感が走る。今後もクラスターを生まない行動を」と呼び掛ける。

 道が運営する無症状や軽症者を受け入れる宿泊療養施設(東横イン函館駅前大門=松風町、定員110人)の入所者数は10人(7日現在、前日比増減なし)、収容率は9%となっている。

提供 - 函館新聞社


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