北海道新幹線で「貨客混載」実車検証 佐川急便とJR北

update 2021/1/22 06:44


 【北斗】JR北海道と物流大手の佐川急便は21日、北海道新幹線(新函館北斗―新青森)で、旅客と荷物を同時に輸送する貨客混載事業の実車検証を実施した。新幹線の強みである安定輸送を武器に、宅配荷物の輸送時間の短縮などをにらみ、今年度中の事業化を目指している。

 この日報道陣に公開された実車検証では、新青森駅に向け新函館北斗駅を午後9時57分に出発する「はやて100号」を使用。佐川急便の配達員が、トラックから降ろした幅80センチ、奥行き60センチ、高さ50センチの専用の輸送ボックス4つを新幹線まで運び入れ、2人掛けの座席を向かい合わせにしたスペースに設置した。

 佐川急便の函館営業所から青森営業所へ荷物を輸送する際、従来はフェリーが担っていた輸送を道新幹線に変えることで、これまで荷物の配達が翌日の午後持ち出しだったものが、翌午前には配達が可能になる。

 同社北海道支店の塩家博幸営業課長は「貨客混載が実現できれば、輸送時間の短縮や冬季における宅配物の安定供給が可能となる」とJR北鉄道事業本部企画室の木村琢哉課長は「道新幹線を有効活用することで物流の課題解決に貢献したい」としている。

 当初は昨年3月上旬に行う予定だったが、新型コロナウイルスの影響で延期となっていた。

提供 - 函館新聞社

その他の新着ニュース

前のページにもどる   ニュースをもっと読む



ご注意:
●掲載している各種情報は、著作権者の権利を侵さないよう配慮の上掲載されるか、又は、各情報提供元の承諾の元に掲載されています。情報の閲覧及び利用については「免責事項」をよくお読み頂いた上で、承諾の上行って下さい。
●掲載中の情報の中には現在有効ではない情報が含まれる場合があります。内容についてはよくご確認下さい。

ページ先頭へ

e-HAKODATE .com
e-HAKODATEは、函館市道南の地域情報や函館地図、旅行観光情報、検索エンジンなど、函館道南のための地域ポータルサイトです