【新年号】新外環・空港道路 今春開通へ工事急ピッチ
update 2021/1/1 07:56
函館開発建設部が建設する函館新外環状道路の空港道路(10キロ)は、今年度中の全面開通を目指し、仕上げの工事が急ピッチで進められている。同空港へのアクセス向上、道道函館上磯線(産業道路)の慢性的な交通渋滞の緩和が見込まれ、高速交通網の一翼として物流や観光面での効果も期待される。
空港道路は函館インターチェンジ(IC、桔梗町)と函館空港IC(上湯川町)を結ぶ地域高規格道路。このうち、函館IC―赤川IC(赤川町)までの2・4キロが2015年3月に開通。残りの赤川IC―函館空港IC間7・6キロの工事を15年度から進めてきた。総事業費は738億円。
整備区間には全長800メートルの見晴トンネルをはじめ、東山大橋(190メートル)など10カ所の橋梁があり、これらの工事はほぼ完了した。路盤や舗装、電気設備、標識関連の作業を残すのみとなっている。
途中の日吉IC(日吉町)付近は函館フットボールパークや商業施設が立地。周辺道路の改良工事も一体的に進め、函館臨空工業団地へもスムーズな移動が可能となる。函館空港ICまでは4車線幅で整備しているが、開通時は暫定2車線となる。
開通によって函館IC―函館空港IC間は10分程度で結ばれる。産業道路の交通量が分散されることで、街中の移動がスムーズになる。函館新道や函館江差自動車道と一体となった高速交通網の形成で、自治体間や拠点施設間の往来がしやすくなり、農水産物の運送で速達性が確保され、観光面でも周遊ルートの広がりや滞在時間の延長と充実化が期待される。
函館広域幹線道路整備促進期成会(事務局・函館市)によると、空港から大沼国定公園までの所要時間は現在の47分から30分に短縮すると試算する。
同部は「地域間のスムーズな移動や交通環境の改善につながる。函館、道南の観光、産業振興に寄与する」(道路計画課)とする。函館市の工藤寿樹市長は「市民にとって利便性の高い道路になる。新型コロナウイルスの感染収束後には観光面での効果を期待している」とする。
函館商工会議所の久保俊幸会頭は「地域のポテンシャルを向上させる待望の道路で、早期完成を要望してきた者として感慨深い。日吉IC付近から見る函館山など、道路周辺に新たな名所や観光スポットが生まれることを期待している」と話している。
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