市立函館病院、救急部門医療従事者1人感染 濃厚接触者なし
update 2020/12/15 07:12
市立函館病院は14日、同院に勤務する救急部門の医療従事者1人(性別、年代非公表)が新型コロナウイルスに感染したと発表した。感染症対策を徹底していたため院内には濃厚接触者はいないが、接触のあった246人(うち患者3人)を対象にPCR検査を実施している。同院は今月23日まで三次救急については受け入れるが、それ以外の救急は市内の他病院で対応してもらうとしている。
市病院局の氏家良人局長が、同日に市役所で記者会見して発表した。
感染した医療従事者は、道内のほかの医療機関から異動。本来は今月1日からの勤務だったが、病院の基準に基づいて1週間自宅待機後にPCR検査を受けて陰性だったため、7日から勤務していた。しかし、10日に発熱があり自宅で経過観察したが熱が下がらず、検査した結果14日に陽性が分かった。この医療従事者は11月26日に異動前の勤務病院で、コロナ患者と接触があったという。
7日から4日間外来勤務していたが、マスクなどの防御具をつけて接していたため院内の濃厚接触者は確認されなかった。ただ、接触があった246人は14日中に検査を実施しており、全員が陰性でも比較的接触が長かった医療従事者は休ませるなどの対応を取る。
飛沫感染以外に接触感染の可能性について、氏家局長は「電子カルテの消毒と、IDから使用者が分かるので触った人はPCR検査している」とした。また、「一人陽性者が出たことは遺憾で残念。非常に緊張感を持って受け止めている。クラスターを出さないよう注意を払いたい」と話し、今のところ救急部門以外に問題はないとした。
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