函館市、上半期の観光客46%減 減少幅は過去最大
update 2020/12/8 07:27
函館市は7日、2020年度上期(4〜9月)の観光客数(推計値)が、前年同期比46・5%減の184万1000人だったと発表した。新型コロナウイルスの影響で、減少幅は上期の集計を始めた1963(昭和38)年以降で最大。前年同期に21万6000人だった外国人宿泊客数は、同99・3%減の1500人と壊滅的な状況となった。
観光客数は2019年度上期の343万9000人から159万8000人減少し、2年ぶりの前年割れ。184万人台は1990年以降で最少の数字で「昭和40年代の水準」(市観光部)にとどまった。
月別の減少幅は5月が前年同月比63・7%減で最大。感染拡大による国の緊急事態宣言で外出自粛が呼び掛けられたことが響いた。その後は観光需要喚起策の「ふっこう割」や「Go To トラベル」が下支えし、9月は同33%減まで盛り返した。
例年とは違ったコロナ禍の旅行で、観光客の特徴も大きく変化。函館を訪れる旅行客はこれまで道外客の割合が大きかったが、今年度は道内客が52・3%と逆転。宿泊、日帰り別で19年度上期に6割あった宿泊客は4割に低下し、日帰り客が大勢を占めた。交通機関別の割合は乗用車が4分の3で、こうした動向から、市観光企画課は「感染拡大で近場への旅行需要が高まったのでは」とみる。
外国人宿泊客は、直行便の運休や入国制限などを背景に激減。前年11万人以上いた台湾からの宿泊客はわずか77人だった。
同課の小林祐樹課長は「(最初に感染が広がった)2、3月の状況からかなり下がると予測していたが、健闘した部分もあった」と分析。その上で「感染状況をみながらのジレンマはあるが、予定通り冬季の観光誘客に取り組み、引き続き需要を高めていきたい」と話している。
その他の新着ニュース
- 函館のコロナ感染、累計3000人超す 感染者増加で業務ひっ迫...2022/2/1
- 「棒二ありがとう」 閉館の駅前ビル最後の日曜にぎわう...2022/1/31
- 道縦貫道オオヌマトンネル、22年度にも本坑工事に着手...2022/1/30
- 異業種交流会「函館令和クラブ」活動中 事業者同士助け合い...2022/1/30
- 函館半世紀ぶりの地酒「五稜」販売始まる 空港でセレモニー...2022/1/29
- 歴風文化賞に建物2件、風景1件 守る会が選定...2022/1/29
- 道にまん延防止重点措置適用 飲食・観光 苦境再び...2022/1/26
- 27日から函館市内で「ウォルトマーケット」サービス開始 生鮮食料など2000品目宅配...2022/1/25
ご注意:
●掲載している各種情報は、著作権者の権利を侵さないよう配慮の上掲載されるか、又は、各情報提供元の承諾の元に掲載されています。情報の閲覧及び利用については「免責事項」をよくお読み頂いた上で、承諾の上行って下さい。
●掲載中の情報の中には現在有効ではない情報が含まれる場合があります。内容についてはよくご確認下さい。