(ニュースファイル2017)道南10大ニュース・上

update 2017/12/30 07:59


 ■陸自機が墜落、4人死亡(5月)

 5月15日、急病患者の収容・空輸のため札幌丘珠空港から函館空港に向かっていた陸上自衛隊のLR2連絡偵察機が飛行中に消息を絶った。16日には北斗市の袴腰山(標高616メートル)付近で墜落しているのが発見され、搭乗していた機長の高宮城効(たかみやぎ・いさお)1等陸尉(53)、副操縦士の柳田智徳3等陸佐(41)、整備士の岡谷隆正2等陸曹(42)、玉木宏伸3等陸曹(28)の4人の死亡が確認された。陸自航空事故調査委員会は9月に事故調査結果を公表。事故の主な原因として、視界不良の中を自動操縦で運航していた機体が何らかの理由で手動に切り替わったことで機体が旋回し、山腹に衝突したと結論付けた。

 ■江差で104年ぶりにニシンの群来(2月)

 桧山振興局水産課は、日本海に面する江差町内のかもめ島付近で見つかった、海辺の白く濁る現象がニシンの産卵活動で起きる群来(くき)だと確定したと発表した。江差での群来は1913(大正2)年以来で104年ぶりで、漁業者や行政など桧山全体で臨む稚魚放流などによる資源復活への取り組みに弾みがつきそうだ。

 ■バニラ・エア函館―成田線就航(2月)

 格安航空会社(LCC)バニラ・エア(千葉県成田市)の函館―成田線が就航した。函館空港に国内LCCが乗り入れたのは初めて。初便は成田発が176人、函館発が173人搭乗して共にほぼ満席となった。同空港国内線旅客ターミナルビルで記念式典が行われ、同社と函館の関係者が新たな路線の誕生を祝った。3月には、季節運航として同社の函館―関西線も就航した。

 ■シエスタハコダテ開業(4月)

 函館市本町の再開発ビル「シエスタハコダテ」が全面開業した。中心市街地の新たなシンボルの誕生を関係者がテープカットで祝った後、オープンを待ちかねた市民らが大勢詰めかけ、早速にぎわいを見せた。

 市経済部商業振興課によると、4階の函館コミュニティプラザ(Gスクエア)には開業1カ月間で延べ約9万人が来館し、学生らが集う新たなスポットになっている。

 ▼棒二森屋 閉店を含めて検討(6月)

 JR函館駅前の老舗百貨店・棒二森屋について、同店を傘下に置くイオン(千葉県)が閉店を含め検討していることがわかった。建物が老朽化しているため、建替費用が高額となるのが理由の一つとみられており、地元経済界のみならず函館市民の間にも激震が走った。

 ■未来大にAI研究拠点設立(1月)

 公立はこだて未来大学は、人工知能(AI)の研究開発に一層力を入れることを発表。AI研究の第一人者で、複雑系知能学科の松原仁教授がセンター長に就き、道内外の企業や行政機関と連携、産官学で地域に密着した課題解決に挑むとし、4月に官民学共同で研究開発を進める道内初の拠点「未来AI研究センター」を設立した。

 ■新幹線&いさ鉄開業1周年祝う(3月)

 北海道新幹線と道南いさりび鉄道開業1周年記念イベントがJR函館駅前広場特設会場で開かれ、道新幹線特任車掌の鈴井貴之さんのトークショーや鏡開きなどで、勝負の2年目に向けて気勢を上げた。これに先立ち新函館北斗駅では道新幹線の1周年セレモニーを行い、高橋はるみ知事と島田修JR北海道社長が意気込みを語った。

 ■臨港道路が全面開通(3月)

 函館開発建設部が1997年から整備を進めてきた、函館港幹線臨港道路湾岸線(臨港道路、函館市豊川町−北斗市七重浜)の2期工区(3・9キロ、片側1車線)の工事が3月に完了し開通した。ともえ大橋などを含む第1期工区と合わせた全面開通を迎え、函館港の物流の効率化や観光地へのアクセスの向上、国道227号の渋滞解消などに期待が寄せられている。

 ■イカすニモカ運用開始(3月)

 函館市電と函館バスで利用できる交通系ICカード乗車券「ICAS nimoca(イカすニモカ)」の運用が始まった。車内に搭載された読み取り機にカードをかざすだけで清算でき、利用ごとに運賃の3%相当のポイントが付与されるなどの特典がある。

 ■函館市2016年観光客過去最多(5月)

 市が5月に発表した2016年度の観光客入り込み客数(推計値)は、前年度比13・3%増の560万7000人と、統計を開始した1955年以降で最多となった。交通機関別の利用者数では、JRが新幹線開業効果で同38・3%増の138万1800人と大幅に増加。外国人宿泊客数も、同1・9%増の40万5000人と過去最多を更新した。

 ■西部地区再整備へ(5月)

 函館市は、人口減少や空き家問題が深刻化している市内西部地区を住宅地として再整備することを明らかにした。同地区は家屋の築年数が古く、土地も狭隘(きょうあい)で、住民の高齢化も進むなど課題が多い。市は景観に考慮した観光客が歩くことができる坂道の整備と、区画整理的な手法も用いた宅地の整備を進め、現在よりも広い敷地の家を建てられるようにする考えだ。完了年は2030年度の予定。

 ■市民団体の大間原発訴訟が結審(6月)

 函館の市民団体「大間原発訴訟の会」(竹田とし子代表)が国や電源開発を相手取り、大間原発(青森県大間町)の建設・運転の差し止めを求めた裁判が函館地裁で結審した。2010年7月の提訴から7年、来年3月までに判決が言い渡される見通し。

 ■北島三郎氏が名誉町民に(6月)

 20日の知内町議会定例会で、町出身の演歌歌手北島三郎さんが名誉町民に選ばれた。10月には北島さんの長男大野竜さんが町制50周年記念式典に招待され、大野幸孝町長から名誉町民章を手渡されるとともに、同日オープンの「北島三郎ギャラリー」がお披露目された。

 ■「縄文」世界遺産推薦またも逃す(7月)

 国の文化審議会は、2019年に世界文化遺産登録を目指す国内候補として「百舌鳥・古市古墳群」(大阪府)を、国連教育科学文化機関(ユネスコ)に推薦すると決定した。函館市の大船、垣ノ島両遺跡を含む4道県の17資産で構成する「北海道・北東北を中心とした縄文遺跡群」は、世界遺産登録に向けた夢が断たれた。5度目の推薦を逃し、関係者の間では落胆の声が上がった。


 電子版ランキング(1月1日〜12月27日)

 本紙電子版(https://digital.hakoshin.jp/)では、事件・事故の速報をはじめ、新しくできる店舗や地元出身の人気アーティストに関する記事が、読者の高い関心を集めました。年間ランキングの1〜10位を紹介します。

 @【速報】函館大町の海中から男女引き揚げ(7月7日)
 A昭和タウンプラザに「ジーユー」出店計画 ユニクロ移動、規模拡大へ(2月11日)
 B【速報】七飯・西大沼で衝突事故、函館の女性看護師が死亡(3月8日)
 CGLAYファン続々函館入り ゆかりの地巡りも(12月22日)
 D【速報】逢坂氏、無所属出馬の意向表明(9月29日)
 E「ゆず庵」道内初出店 美原に来月オープン(2016年11月22日)
 F【速報】観光バス事故で中国人観光客25人搬送(12月11日)
 G業界最大手スシローが函館初進出 来年3月、美原に新店舗(2016年11月8日)
 HYUKIさん22、23日に函館公演 地元からエール(7月20日)
 I「大阪王将」が道南初進出 桔梗に来年2月オープン(2016年11月5日)

提供 - 函館新聞社

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