金堀小校区に新児童館 高盛・人見・本町を集約

update 2017/12/27 08:48


 函館市は高盛、人見、本町の3児童館を集約し、現・金堀小学校の敷地内に新児童館を整備する。2019年4月に高盛、千代ケ岱、金堀の3小学校の統合校「大森浜小」が開校することから、校区内の児童館を1カ所にする。通学区域が拡大するため、児童が下校後帰宅せずに直接児童館に行くことができる「ランドセル来館」も市内で初めて導入する方向で、新施設は20年度オープンを予定している。

 市は、14年3月に策定した「今後の公共施設のあり方に関する基本方針に基づく『各施設の今後の方向性』について」の中で、児童館に関し「他の公共施設への移転や統廃合」を基本とすると明記。これを受け、具体的な進め方を示した「基本的考え方」に基づき、今回の集約化を決めた。

 高盛(建築年1941年度)、人見(同67年度)、本町(同73年度)の3館はいずれも木造で、建築年数も法定耐用年数(24年)を超え、老朽化が著しい。利用状況は3館とも小学生が多く、人見は幼児の利用が目立つ。16年度の小学生利用者数の1日当たりの平均は高盛が16人、人見が25人、本町が8人となっている。

 本町児童館の所在地は、学校再編で旧千代ケ岱小校区の一部が柏野小に変更されるため、柏野小校区にある単独の児童館となり、基本的考え方では他の公共施設への移転または大規模改修を検討することになる。しかし、利用者数の少なさや建物の老朽化から大規模改修による延命は困難だと判断した。

 新施設は大森浜小の敷地内で、場所や面積は今後精査する。11年度に新設した神山児童館(敷地1339平方メートル、延べ床478平方メートル)を参考にする考え。

 児童が来館しやすい仕組みとして、ランドセル来館の導入を検討。児童の来館日を児童館に登録し、児童がランドセル来館を利用する日には「連絡カード」で退館時間や帰宅の経路などについて保護者と確認。帰宅後に来館する場合は従来通り利用できる。

 市は来年1月に児童館運営委員会、2月に保護者への説明を行った後、18年度予算に新児童館の実施設計にかかる経費を盛り込む方針。19年度に工事を進め、遊戯室や図書室、集会室などを整備し、20年度の供用開始を目指す。

 市子ども未来部は「神山並みの大きさ(160平方メートル)の遊戯室を確保し、小学生のみならず、中学生も来やすくなる施設にしたい」としている。

提供 - 函館新聞社

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