売り込め「北大ガゴメ」商品 21日から函館市内で試験販売
update 2017/12/21 07:42
【札幌】北海道大学は20日、同大大学院水産科学研究院(安井肇院長)が開発した海藻栽培技術を利用して生産したガゴメコンブ「北大ガゴメ」を使った商品の発表会を同大百年記念館で行った。研究を基に生み出されたせっけんや美容液などの商品が、21日から函館市内で試験販売される。
北大ガゴメは「海藻活用研究会」(理事長・安井院長)が生産と品質管理を行い、海藻の一次加工を行うベンチャー企業「北海道マリンイノベーション」(函館市弁天町、布村重樹社長)が会の運営と海藻原料の安定供給を担当し、同大の研究成果を活用した商品開発を進めていく。
発表会では、北大ガゴメから独自の特許技術で抽出した水溶性の食物繊維で保湿力が高いフコイダンのほか、函館近郊で採れるアカモクから採取し、抗酸化作用や炎症沈静効果があるフコキサンチンを使ったせっけんや美容液、パックなどを紹介。北大の名和豊春総長はあいさつで「ガゴメコンブの持つ免疫向上力に着目し、地道に研究活動を続け、商品化を実現できたことを誇りに思う」と述べ、「科学技術立国であるわが国の経済に対し、積極的な人材育成を通じて新たな産業につなげたい」とした。
また、同研究院の技術シーズ(研究開発や新規事業創出の推進に向けた技術や発明)を基に設立された北海道マリン社が今年11月、正式に北大発ベンチャーの称号を授与したことを受け、名和総長から布村社長に認定書が授与された。
布村社長は「ガゴメコンブは高齢化社会を迎え、健康や美容などヘルスケアに寄与する素材として付加価値がつき、需要拡大している」とし、「海藻資源の安定生産、粉末エキスからの機能性抽出に関わる北大の研究性を活用し、地域社会に貢献したい」と抱負を述べた。安井院長は「北大ガゴメは産学連携で磨き上げた認証商品。北海道マリン社が誠実で魅力的な商品を作り続けるよう祈念している」と話していた。
商品は21日から、キラリス函館1階のねばねば本舗(若松町)で試験販売するほか、同店のホームページ( http://
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