「猫まみれ」にほっこり 道立函館美術館で特別展開幕
update 2017/11/4 08:23
40年以上、ネコにまつわる美術品を収集している「招き猫亭」のコレクションを展示する特別展「猫まみれ展」が3日、道立函館美術館で始まった。絵画や浮世絵、彫刻など、300点を展示。さまざまな表現の猫たちが愛らしい姿を振りまいている。来年1月21日まで。
展示は、猫たちが団体旅行で同館を訪れたという設定。看板猫を務めるのは版画家高橋弘明による木版「ジャパニーズ・ボブテイル」(1924年)で、座った猫の美しい毛並みが楽しめる。英国のオーブリー・ビアズリーが描いた「黒猫」(1884年)はエドガー・アラン・ポーの同名小説のさし絵に使われたもので、文学と猫とのかかわりを紹介するコーナーも。江戸時代の浮世絵師歌川国芳の作品「猫飼好五十三疋(みょうかいこうごじゅうさんびき)」(復刻版)は同じ図柄をあしらった件亭による伊万里の豆皿と一緒に並べ、見比べることができる。
開会式で、堤邦雄館長は「猫は洋の東西を問わず、パートナーとして愛されてきた。猫に魅了された作家たちの多彩な表現を心ゆくまでご覧いただきたい」とあいさつ。同館の柳沢弥生主任学芸員は「何匹の猫がいるのか数えていないが、その日の気分に合う猫や作品を探して」と話していた。
観覧料は一般1000円、大学生、高校生600円、小中学生300円。館内で展示する愛猫の写真(はがきサイズ程度)持参者は「猫わり」料金で入館できる。11月4日午後2時からは同館学芸員による展示解説が行われる。問い合わせは同館(0138・56・6311)へ。
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