山車13台、勇壮に江差巡る 姥神大神宮渡御祭が開幕

update 2017/8/10 07:54


 【江差】370年余りの伝統を誇り、道内最古の祭りとされる姥神大神宮渡御祭が9日、町内で始まった。10、11両日は、大神宮のみこしに付き従い、13台の山車(やま)が巡行。往時のニシン漁後、豊漁に感謝を込めて行われてきた神事に、関係者は「町民が守るこのお祭りが江差町の日本遺産認定を後押しした。一年で最も熱い江差に来てほしい」とPRしている。

 初日は雨に見舞われたが、各山車では透明のビニールシートを覆って対応。大神宮で魂入れ後、子どもたちが奏でる太鼓や笛などの祭りばやしを響かせて各町内を練り歩いた。田渕祥多君(11)は「この日が早く来るのを待っていた」と顔をほころばせた。

 江差出身の家族がいる友人の紹介で米国サンディエゴから訪れた、米国人男性のアーサー・メディアさん(26)は「インターネットで日本の活気ある祭りを知り、実際に見てみたいと思い江差に来た。この3日間が楽しみ」と写真撮影に興じていた。

 10日午後0時15分から、大神宮前で祭り囃子コンクールを開催。その後「下町巡行(したまちじゅんこう)」でいにしえ街道を巡り、同8時ごろに愛宕町商店街に山車が並ぶ。同10時ごろから大神宮で、みこしを拝殿に納める「宿入之儀(しゅくいれのぎ)」。最終日の11日午前11時20分ごろから「上町巡行(うえまちじゅんこう)」。海岸沿いから市街地に入り、午後9時ごろに山車が新地町の繁華街に集結する。

 問い合わせは江差町役場追分観光課(0139・52・6716)へ。

提供 - 函館新聞社

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