9月3日に大沼ジャズフェス クラウドファンディングも初実施

update 2017/7/28 12:18


 【七飯】屋外の大沼でジャズの音色を堪能する「Lake Onuma Jazz Festiyal」(実行委主催)が9月3日、ユーカラパーキング(大沼町206)特設会場で開かれる。3回目の開催で、今回は雨天時用の観客用テント購入などを目的に、クラウドファンディング(CF、インターネットを通した資金調達)に初めて取り組んでおり、実行委は多くの協力を求めるとともに、大沼の活性化に期待を込める。

 道新幹線開業を機にジャズの芸術性と地域の食に触れられる場を提供し、芸術文化振興、大沼の活性化を目的に2015年に初開催。年々イベントの認知度は高まっているが、昨年は朝方の雨の影響で客足が遠のいた。今回新たに実行委を立ち上げ、厳しい運営基盤の中でもより快適に鑑賞できる環境を整えようと、CFの活用を決めた。

 集まった資金の使い道は観客用テントのほか、飲食出店者用テントに取り付ける専用の重りの購入。さらに「道南ジャズ・道産子ジャズを大沼から世界に発信する」という運営基本方針の下、イベントPR費用などに充てる。支援金額に応じてイベントオリジナルTシャツや出演者のサイン入りCDなどの返礼品を用意。期限は8月21日までで、目標額は250万円。このCFは目標額に達しなくても成立し、イベント開催前に返礼品が届く。

 同イベントは国内最大級のジャズフェス「サッポロ・シティ・ジャズ」実行委との共催。出演は米国出身のジャズピアニストで、道内唯一のプロビッグバンド「札幌ジャズアンビシャス」音楽監督を務めるデビッド・マシューズさん。道内で精力的に活動する粟谷巧さんや優香さんら計12組が演奏する。また、七飯や函館市などの飲食店15店が地ビールやワイン、チーズ、パンといった特産を振る舞う予定だ。

 開催に当たり、同実行委は公式ホームページを設立して詳しいイベント情報を発信している。実行委員長で、同パーキングを運営する「Nabeya」社長の鍋谷大史さんは「素晴らしい景観の中で、ジャズミュージシャンの音楽とおいしい食を楽しんでほしい」と呼び掛ける。

 CFへの協力は専用ホームページ「COUNTDOWN」から。問い合わせは同社内の実行委(0138・67・2311)へ。

提供 - 函館新聞社

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