臨港道路開通1カ月 交通量、計画を3割上回る
update 2017/6/3 08:00
函館開発建設部は2日、3月25日に全面開通となった函館港幹線臨港道路湾岸線(臨港道路、函館市豊川町〜北斗市七重浜、6・6キロ)の開通1カ月の交通量(午前7時〜午後7時の12時間)を公表した。交通量は約9900台で、計画交通量(約7400台)を33%上回った。
臨港道路は1997年のともえ大橋の開通以来2期工区の工事が進められ、3月25日に未開通区間となっていた港町ふ頭こ線橋(0・7キロ)、七重浜地区(0・4キロ)が開通し、全面開通となった。これにより、JRの貨物線路のため道路が分断されていた埠頭間がつながり、港湾物流の効率向上や、う回路となっていた国道227号の交通渋滞解消などが期待されていた。
臨港道路の交通量が計画を上回ったことに伴い、臨港道路に並行し、埠頭間を移動する大型車両のう回路となっていた国道227号の交通量は大幅に減少。調査では開通前の3月21日の交通量は2万5400台だったのに対し、1カ月後の4月25日には1万7600台と、約8000台の減少となった。
大型車両は2800台から1300台と半減。午前9時と午後1時のピーク時における大型車両の混入率も3〜4割減少しており、大型車両が数多く往来することで指摘されていた交通上の危険性も解消されつつある。交通量の減少はスムーズな通行にも寄与しており、港町交差点から七重浜間を走る車の移動速度は平均43・5キロから50・1キロと約15%の増加となった。
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