市営競輪2億円黒字 本年度で累積赤字解消へ

update 2017/6/1 07:55


 函館市競輪事業部は、2016年度の自転車競走事業特別会計(市営競輪)の決算見込みをまとめた。昨年度はFI・FII(普通競輪、計45日間)が好調で売上高100億円台の大台に乗せ、2億円の黒字を確保。単年度黒字は4年連続で、累積赤字額は2億2360万円まで圧縮した。本年度会計に繰り上げ充用金として2360万円を計上し、累積赤字は本年度で解消される見込み。

 昨年度の開催収入は155億194万円で、このうちGIII(函館記念、4日間)が15年度比9億7757万円減の51億7737万円。日並びの悪さや他場開催との競合により減少した。FI・FIIは場外売り上げが伸びたことに伴い、同7億357万円増の103億2456万円。15年度にあったGII(特別競輪)=サマーナイトフェスティバル=は開催がなかった。歳入合計は同43億4914万円減の155億3187万円となり、ほぼGIIがなかった分が歳入減分となった。

 歳出は、同45億4914万円減の155億5547万円。GII、GIIIの経費減が大きく影響した。

 16年度からは包括委託事業者の日本トーターが2億円の収入保証制度を導入。競輪場改築時の起債(借金)も17年度で多額の公債費計上が終わるため、競輪会計の健全化は目前だ。

 4月18日に始まった本年度開催は、昨年度と同じ49日間。うち記念競輪(GIII)は4日間(5月18〜21日)で、売り上げ実績は予算比9・3%減の49億8817万円だった。同部は「普通競輪は引き続き100億円台の売り上げを目指す」としている。

提供 - 函館新聞社

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