カキ食べて被災地支援 五稜郭駅前に期間限定カキ小屋オープン

update 2017/5/24 07:57


 東日本大震災の被災地支援として全国各地でバーベキューイベントを行っている「かき小屋実行委員会本部」は、JR五稜郭駅前広場(函館市亀田本町)で期間限定の「出張カキ小屋牡蠣(かき)奉行」を開いている。函館開催は初めてで、震災による風評被害で売り上げが落ち込んでいた東北産のカキを、その場で焼いて堪能してもらうことで被災地支援につなげる狙い。6月18日まで。

 震災後、風評被害でカキが全く売れなかったことをきっかけに、実行委代表で岡山県岡山市在住の岡本航平さん(46)が有志に呼び掛けて発足。宮城県石巻産、岩手県山田産のカキを使用して2012年から同イベントをスタートさせ、岡山県、奈良県で活動していた。

 昨年10月から初の全国巡業を開始し、北は札幌、南は宮崎まで22都市を回った。本来、巡業期間は大型連休までの予定だったが、地元企業からの要望があり、急きょ函館開催が決定した。13〜18日のプレオープン期間を経て19日に開店。客入りも上々で、既にリピーターもいるという。

 同店を訪れた市内富岡町2の主婦、原田裕子さん(29)は「カキはとても肉厚で、火を通しても大きいまま。とてもおいしい」と笑顔。函館出身の寺本圭一店長(47)は「東北のカキの味をお客さまに伝えていきたい。短期間の営業だが、来年も来てほしいと言われるように頑張りたい」と話している。

 メニューはカキのみの食べ放題(時間無制限)が3480円(税別)、カキ一盛り(約1キロ)が1200円(同)など。
 営業時間は正午から午後8時まで。期間中は毎日営業する(大雨や強風など悪天候の際は臨時休業する場合あり)。問い合わせは同店(070・4315・5763)へ。

提供 - 函館新聞社

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