迫力の白兵戦に拍手 五稜郭祭最終日

update 2017/5/22 07:56


 「第48回箱館五稜郭祭」(協賛会主催)は最終日の21日、函館市本町の行啓通などで維新行列・音楽パレードを行った。箱館戦争をめぐる幕末の歴史絵巻を一目見ようと、市内外から大勢の人が詰め掛けた。

 パレードは子どもたちの華やかなバトンや中高生の吹奏楽演奏で幕開け。旧幕府軍、新政府軍の衣装をまとった市民が練り歩いた。20日の土方歳三コンテスト全国大会優勝者の杉田晴信さん(29)=東京都=、準優勝の吉田達弥さん(33)=千歳市=も笑顔で手を振った。

 箱館戦争の最終局面に入ると、両軍の大砲のごう音を合図に白兵戦へ突入。息をのむ殺陣や鉄砲が鳴り響く迫力の演出に、沿道から大きな拍手が上がった。

 五稜郭公園で行われた開城セレモニーでは、中野豊実行委員長扮(ふん)する新政府軍の黒田清隆が旧幕府軍の榎本武揚から「万国海律全書」を受け取り、下命書を読み上げるシーンを再現。日本の発展に力を尽くした2人の功績を伝えた。

 東京都から訪れた上坂勇人さん(34)と美結さん(32)夫婦は「箱館戦争は壮絶な戦いだったと知った。もっと勉強したいと思います」と話していた。

提供 - 函館新聞社

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