16年度道南 公共工事3%増も低水準、建設業の苦境続く
update 2017/5/17 07:40
2016年度に道南で発注された公共工事の請負金額は、前年度比3・0%増の693億4900万円だった。3年ぶりに前年を上回ったものの、過去10年では昨年に次ぐ低い水準にとどまり、建設業を取り巻く状況は依然として厳しい状態が続いている。
北海道建設業信用保証(札幌)が、工事の前払い金保証実績を基にまとめた。渡島は同2・6%増の519億6000万円、桧山は同1・8%増の173億8800万円。
工事目的別では「産業基盤」が同9・2%増の317億9600万円。北海道新幹線の札幌延伸工事が全体を押し上げた。「農林・水産」は同19・6%増の135億1900万円で、漁港整備分が増加。道路や学校、病院などの「生活基盤」は同10・2%減の146億7300万円だった。
道全体の請負金額は、同12・7%増の9523億4500万円。発注者別では国が20・6%増、道が23・9%増、市町村が2・2%増と、軒並み前年を上回った。
公共工事がやや上向いた一方、道南では今年1〜4月で建設業の倒産が5件発生。昨年1年間の3件をすでに上回り、業界の苦境が鮮明になっている。函館建設業協会の菅原徹副会長は「補正予算の成立で少しは工事が増えたが、大手との競争で地元企業の恩恵は少ない」と話す。
今後は、函館新外環状道路の建設や若松埠頭(ふとう)の整備などの大型事業が予定されている。同社は「昨年見舞われた台風被害の復旧工事がある道東などと比べると、道南は新幹線工事がピークを過ぎてプラス材料は少ない。本年度も公共工事は微増にとどまる」とみている。
その他の新着ニュース
- 生産性向上や魚種転換支援 函館市、イカ不漁長期化で新制度創設へ...2018/1/1
- 今年の道南首長選 北斗は選挙戦か 七飯は2氏激突...2018/1/1
- ひと足早く初詣=@大晦日の亀田八幡宮...2017/12/31
- 戌年準備万端 犬もおしゃれ...2017/12/31
- 年末年始の買い出しで市場、スーパーにぎわう...2017/12/31
- 2018道南経済予測 日銀、財務事務所のトップに聞く...2017/12/31
- (ニュースファイル2017)道南10大ニュース・上...2017/12/30
- 年越し、正月準備追い込み もち、そば…...2017/12/30
- 帰省ラッシュ本格化 新幹線、空港は混雑...2017/12/30
- 歳の市 年の瀬のまちに縁起物並ぶ...2017/12/29
ご注意:
●掲載している各種情報は、著作権者の権利を侵さないよう配慮の上掲載されるか、又は、各情報提供元の承諾の元に掲載されています。情報の閲覧及び利用については「免責事項」をよくお読み頂いた上で、承諾の上行って下さい。
●掲載中の情報の中には現在有効ではない情報が含まれる場合があります。内容についてはよくご確認下さい。