昨年度「市民の声」大幅増690件 HPからの投稿伸びる

update 2017/5/14 08:03


 函館市が市民の意見や要望を市政運営に反映させるため開設している「市民の声」に2016年度、前年度比155件増の690件が寄せられた。市企画部が制度を引き継いだ12年度以降で最多。インターネットを利用した市ホームページ(HP)からの投稿が同34件増の289件と最も多く、スマートフォンやタブレット端末の普及に伴う利用者の投稿環境の充実が背景にある。

 同部によると、HPの289件は12年度以降で最多。次いで本庁舎の投函箱に寄せられたのが同49件増の186件、湯川支所に57件、市の代表メールに来て市民の声と分類されるものに43件、郵送に35件、亀田支所に31件など。

 意見としては720件(複数の区分にまたがるものは重複集計)あり、「安心・安全な暮らし、戸籍、税金、国保、ごみ、道路、市電」が最多の205件。「職員、庁舎管理、市行財政、議会、選挙、その他」が161件と続いた。3位は「教育、青少年、生涯学習、文化、スポーツ」の108件。教育では、学校再編による旭岡小学校の統合に関する意見が多く寄せられた。

 年代別の内訳を見ると、不明の387件を除くと、最多が40代の79件、60代が76件、50代が44件、70代以上が43件と年齢層が高い。一方、30代は35件、20代は20件、10代は6件と伸び悩んでおり、若者の声を吸い上げるための仕組みづくりが課題となっている。

 実際に市政に反映した意見や提言は、架空請求詐欺と疑われる電話が掛かってきたため、市ANSIN(あんしん)メールで注意喚起を図った。また、本庁舎1階授乳室の入り口がカーテンだけでは不安があるとして、プライバシーに配慮したパーテーションを設置した。

 市民の声は1997年度に開設。専用用紙に記入し、本庁舎や支所などに設置している投函箱に投函したり、インターネットを通じ意見を書き込んだりできる。同部広報広聴課は「意見(720件)の中には『市政に関係のないものなど』が102件あり、好調ぶりを手放しで喜べない状況。建設的な意見、要望、提案を寄せてもらえるよう制度の本来の趣旨をPRしていきたい」としている。

提供 - 函館新聞社

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