函館市内で「こどもの日」イベントにぎわう

update 2017/5/6 08:05


 「こどもの日」の5日、函館市内は高気圧の影響で晴れ間が広がり、日中の最高気温は6月中旬並みの20・1度まで上がった。絶好の行楽日和となった中、市内では子どもを対象としたイベントが行われ、各地で大勢の親子連れらでにぎわった。

寸劇やドラム体験満喫

 ○…函館市芸術ホールでは、同ホールで初めての児童向けイベント「キッズフェスティバル」(市文化・スポーツ振興財団主催)が開かれ、約300人の親子が鑑賞や体験を楽しんだ。
 同財団の佐々木茂理事長らが出演したコンサートでは、童謡を中心に、なじみ深い歌曲や演奏が披露されたほか、ロシア童話「大きなかぶ」の寸劇も行われた。地階ではドラムセットの体験や工作教室などが行われ、子どもたちの笑顔に保護者らも表情をほころばせていた。

 2歳男児の母で札幌市の主婦石間あすかさん(33)は「子どもと生演奏を聞く機会がなかったので、良い経験になった」と喜ぶ。家族4人で訪れた七飯町の公務員蛯沢佳太さん(40)は「子どもの喜ぶ表情が見られて良かった」と話し、長女で七飯大中山小4年の凛音さん(9)は「妹も知っている歌がいっぱい聞けて楽しかった」と笑顔を見せた。

 同ホールの古川志乃副館長は「親子一緒に楽しむ表情が見られ、開催して良かった。機会をつくれたことをうれしく思う」と話した。

作ったたこ 青空に

 ○…五稜郭タワー(中野恒社長)は恒例の「はこだて子供の日 親子凧(たこ)作り・凧あげ大会」を開催。15人の子どもたちが参加し、完成させたたこを早速、五稜郭公園の空に舞上げた。

 今年で49回目の取り組みで、日本の伝統的な遊びを作る楽しさから知ってもらおうと、地元の親子を対象にして、取り組みを続けている。

 たこ製作は「はこだて日本の凧の会」が指導。「ぐにゃぐにゃだこ」と呼ばれる六角形のポリシートと2本の竹ひごで作るシンプルなたこで、同会の佐々木英樹さん(79)は「自由自在に揚がり、いい風が吹くと楽しい」と話す。約1時間で同タワーのマスコット「GO太くん」のイラスト入りのたこを仕上げた。

 完成後は、一ノ橋前の広場に移動。空に舞い上がるたこに子どもたちは歓声を上げた。函館八幡小学校1年の金成湊大君(6)と弟の遥大君(4)は「上に揚げるのが難しいけれど、すごく楽しかった。近所の公園でも楽しみたい」と喜んでいた。

工作や縁日面白い!

 ○…函館空港ビルデング(水島良治社長)は、函館空港国内線ターミナルビルで「キッズイベント」を開いた。家族連れら約650人が来場し、工作などを楽しんだ。

 今年で5回目。クラフトコーナーでは、割りばし鉄砲の工作や専用クレヨンを使った巾着作りなどが盛況。ヨーヨー釣りや輪投げなどで遊べるミニ縁日も人気を集めた。 

 木育ワークショップでは、紙やすりを使って材木を磨きながら作る「スギ玉づくり」に親子らが挑戦。30〜40分かけて直径4〜5センチのなめらからな道南スギの球が完成すると、子どもたちに笑顔が広がった。

 函館中央小学校5年の岩舘理紗さん(10)は「きれいに削ることができて面白かった」と笑顔で話していた。

お好み焼き作りや種まき楽しむ

 〇…函館山の手児童館(中根麻夕子館長)では、お楽しみ会が開かれた。幼児から小学5年生までの9人がお好み焼き作りや、畑の種まきを体験した。

 お好み焼き作りでは、キャベツや同館前の畑で栽培したネギを刻むなど調理を体験し、出来立てを味わった。続いて、同館前の畑にトマトの苗などを植えつけ、マリーゴールドの種まきが行われた。同館では、夏に予定している流しそうめんで栽培した野菜を使用する。子どもたちが身近な自然に関わり、水やりなどの栽培活動を楽しんでほしいとしている。

 三浦颯太君(10)は「キャベツを細かく切るのが大変だったけど上手にできた」と笑顔。松村愛理さん(10)は「初めて種まきをして楽しかった。早く芽が出るといいな」、池田みくさん(9)は「育ったら食べられるのでやりがいがある」と目を輝かせた。

提供 - 函館新聞社

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