函館出身の北斗龍引退 現役生活31年、土俵に別れ
update 2017/3/25 08:03
函館出身の序ノ口力士、北斗龍定裕(46)=山響部屋、本名丸山定裕=が31年の土俵生活に別れを告げる。大阪で開催中の大相撲春場所13日目の24日、同4枚目・伊藤(八角)を下して4勝3敗と勝ち越したのを最後に、引退を決意した。地元・函館でも同級生やファンからねぎらいの言葉が聞かれた。
北斗龍は1985年12月に創設された北の湖部屋の最初の新弟子で、翌86年の春場所で初土俵を踏んだ。95年夏場所で自己最高位の三段目53枚目まで番付を上げたが、その後は序二段、序ノ口で長く相撲をとってきた。
函館桐花中学校(現・五稜郭中)時代の同級生で、市内富岡町のスーパー大林代表の大林英樹さん(45)は「(引退は)ニュースで知った。会ったらまず、ご苦労さまと声を掛けたい」と話した。
大林さんによると、昨年6月、北斗龍が帰郷した際に同級生が集まり、激励会を企画したという。その時、「先代の師匠(元横綱北の湖)の1周忌までは相撲をとる」と話していたという。集まったほとんどの人とは30年ぶりの再会で、大林さんは「中学時代は明るくてやんちゃだった。激励会では、みんなと会えたことに感無量の表情を見せていたのが印象深い」と振り返った。
好角家の飲食店経営、山内豊さん(44)は数年前に北斗龍が同じ函館市出身と知って親近感を覚え、新聞などで記録をチェックしてきたという。「休場している期間もあって取組を見る機会には恵まれなかったが、長い間、相撲に携わってすごいと思う」と話した。
北斗市相撲協会長で、大野農業高校相撲部監督の佐藤彰範さん(45)は「応援し続けてきた人にとってはさびしい思いがあるかもしれないが、函館出身力士としてこれだけ長く相撲を取りづけてきたことに敬意を表します」と話していた。
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