函館江差道の渡島トンネルが貫通

update 2017/3/14 08:07


 【北斗、木古内】2019年度に供用開始予定の函館江差自動車道の北斗茂辺地インターチェンジ(IC)−木古内IC(仮称)間にある渡島トンネル(北斗市三ツ石―木古内町大釜谷、2518メートル)が13日に貫通した。同トンネルで貫通式が開かれ、関係者がトンネルの貫通を祝うとともに、早期開通へ気勢を上げた。

 函館江差道は、函館と渡島西部を結ぶ唯一の幹線道路となっている国道228号に並行する形で建設が進められており、災害時の代替路や流通の円滑化などが期待されている。

 渡島トンネルの工期は14年10月〜17年11月30日。このうち、北斗工区(1431メートル)は大林・宮坂・松本特定建設工事共同企業体(特定JV)が、木古内工区(1087メートル)を大成・田中特定JVが施工し、両押しによる掘削作業を行ってきた。現時点でのトンネル工事の契約金額は北斗工区が37億7060万円、木古内工区が32億3978万円。

 発注者である函館開発建設部、施工業者や協力企業などから150人が参加した開通式では、函館開発建設部の菊池一雄部長による貫通の儀が行われたほか、北斗側から菊池部長と池田達雄市議会議長が、木古内側から大森伊佐緒町長、村上睦函館道路事務所所長が貫通点まで歩き、握手で貫通を祝った。

 菊池部長は「函館江差道は利便性の向上や農林水産物の輸送、災害時の代替路など多くのストック(道路整備による長期の経済効果)がある。1日も早い全線開通に努めたい」とあいさつ。来賓を代表して大森町長が「(トンネル貫通で)木古内ICの実現が間もなくなのだと実感した。早期の江差延伸に向けて努力していきたい」と述べた。

 式の最後には北斗の「発祥」、木古内の「みそぎの舞」の両地酒による鏡開きと乾杯、万歳三唱をし、安全な工事と早期の開通へ士気を高めた。

提供 - 函館新聞社

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