新幹線効果顕著、五稜郭タワー10年ぶり100万人台確実(16年度)
update 2017/3/3 10:01
北海道新幹線の開業効果で、函館市内主要観光施設の本年度利用客は、前年を大幅に上回る見込みとなった。五稜郭タワーは、新タワーが営業を始めた2006年度以来10年ぶりに100万人を突破することが確実で、函館山ロープウェイは、昨年の182万人を10万人程度上回り、2年連続で過去最多を更新する見通しだ。
五稜郭タワーの16年4月〜17年2月の搭乗客は、前年同期比32%増の96万6006人。昨年3月は約3万3000人が利用し、本年度は月別で10%以上の増加が続いていることから、100万人の大台に乗ることが確実となった。
東北と関東方面からの利用客が半分を占め、外国人客は前年と比べて3割程度増えたといい、大場泰郎営業部長は「新幹線を利用したツアーが新たに造成されたことや、日帰りの旅行客が増えたことが大きい」と分析する。
函館山ロープウェイの同期間の利用客は、同10%増の180万7477人。昨年12月に従業員の人身事故が発生して1週間の運休があったものの、国内外の個人客が好調で、5年連続で前年度を上回る見込み。
旧函館区公会堂の同期間の入館者数は、同15%増の16万4218人。3月は月間で1万人程度の来館を見込んでおり、本年度は、13年ぶりに17万人台を回復することになりそうだ。
新幹線開業2年目となる新年度の見込みについて、市内の観光関係者は「北陸新幹線の例を見ても開業年と同じようにはいかないと思うが、新たなホテルの開業などが呼び水となって、利用客の増加につながれば」と期待を寄せている。
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