緊急対応円滑に 大規模航空機事故想定、函館空港で救急医療総合訓練
update 2025/7/9 07:26
今年度の「函館空港消火救難救急医療総合訓練」が7日、函館空港で行われた。北海道エアポート空港事業所のほか警察や消防、航空会社、医療機関など40機関、約200人が、負傷者の判別や各機関との連携、病院への搬送などの事故発生時の緊急対応を確認した。
同空港での大規模な航空機事故に備え、同事務所などでつくる函館空港緊急時対応計画検討委員会が毎年実施。訓練は函館空港に着陸した羽田発の旅客機が着陸後、滑走路を逸脱し、機体右側の第2エンジンから出火、負傷者が発生しているという想定で行われ、大型バスを旅客機に見立て、市医師会看護・リハビリテーション学院の学生や関係機関職員が乗客に扮(ふん)した。
訓練では空港消防の車両と函館市消防本部の消防車が連携し、旅客機に見立てた大型バスに放水し消火活動を実施。その後乗客らを避難誘導し、救急隊員が治療の優先順位を決める「トリアージ」を実施したほか、消防隊員が機内に残った乗客を救出し、自衛隊員が搬送する手順を確認した。
大型テント内では、市立函館病院の災害派遣医療チーム(DMAT)が傷病者の負傷程度などの記録や、救急車への搬送までの手順を確認したほか、NTT東日本による通信設備の設置訓練も合わせて実施した。
同事業所の河内博文事業所長は「昨年1月2日の羽田空港での事故に近いシチュエーションとなったが、皆さん一人一人が真剣に取り組まれたことにより、大変有意義な訓練となった」と講評した。
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