棒二跡地再開発、30年5月以降に延期へ 再開発組合

update 2025/8/22 20:10


 2019年1月に閉店したJR函館駅前の百貨店「棒二森屋」跡地の再開発計画に関し、函館駅前東地区市街地再開発組合(渡辺良三理事長)は、29年5月としていた新たな施設の開業時期が1年以上遅れる見込みだと明らかにした。建設資材の高騰などが理由で、開業は30年5月以降に延期される見通しとなった。

 組合が、21日付で市に提出した文書の中で「現時点の総事業費が想定していた176億7000万円から大幅に増加すると見込まれることから、抜本的な施設計画の見直しや仕様の変更などで、事業収支の改善に取り組んでいる」と説明した上で「今夏以降のスケジュールは、想定通り進めることが困難な状況で、1年以上遅れる見込み」と言及した。

 計画では、今年11月に旧棒二森屋本館と函館駅前ビルの解体工事が始まり、26年度に新築工事に着手し、29年5月の竣工(しゅんこう)、開業を目指していた。解体工事の着手も来年以降にずれ込む。

 新施設はホテル棟、商業・公共公益棟、マンション棟など4棟からなり、全体延べ床面積は3万6217平方メートル。補助金は市35億円、国35億円の計70億円となっている。

 延期は3回目で、組合側は今後のスケジュール、金額も含め事業計画の精査に時間を要すると判断した。新たな開業時期は示しておらず、組合は「市と緊密に連携・情報共有し、早期の工事着手に向けて取り組む」と明記。市も「引き続き、組合と情報共有と連携を図りながら、市街地再開発事業が円滑に進むよう協議を行っていきたい」としている。施行者となる組合は、前身の函館駅前東地区市街地再開発準備組合から今年1月に設立された。

提供 - 函館新聞社

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