ヒグマ目撃増加 ハンターの負担増報酬改定で改善 北斗市
update 2025/8/20 20:07
【北斗】全国でクマの出没が相次ぐ中、北斗市は今年度、任命した地元ハンターの報酬を増額して巡回を強化、ヒグマの駆除数(19日正午現在)が昨年度を上回った。市はホームページなどを通じ、写真や動画の撮影目的でヒグマに近づかないことや、人の食べ物の味を覚えたヒグマは、餌を食べた場所に居座り、人に近づくようになるため、生ごみなどを放置しないよう注意を呼び掛けている。
市内では今年度、4月17日に湯の沢水辺公園(茂辺地市ノ渡)から約200メートルの地点でヒグマの目撃があって以来、8月19日までに、きじひき高原付近やトラピスト修道院付近などで計40件の目撃(痕跡、形跡などを含む)があった。昨年度は年間で22件の目撃(同)だったため、大幅に増えている。
市は、農作物の食害防止のための防護柵の設置を進めているほか、地元ハンターを市鳥獣被害対策実施隊の隊員に任命し、目撃情報などに基づきパトロールを実施して駆除にあたっているが、ヒグマの活動範囲が拡大し、移動のためのガソリンなどの経費が高騰、同隊員の負担が増していた。このため、市は今年度から、隊員の報酬を改定し、改善を図った。
昨年度は、巡回の報酬が日額5000円だったが、今年度は日額1万6000円(実働時間が4時間未満は8000円)に増額。さらに、ヒグマ1頭を駆除した際の報酬を、昨年度の2万円から、今年度は1頭4万円に増額した。
昨年度、地元ハンター20人によるヒグマの駆除数は年間2頭だったが、今年度は18人の地元ハンターが巡回を行い、駆除頭数は19日までに、既に7頭と増えている。
一方、地元ハンターの高齢化による人材不足も課題で、市は地元の駆除会と連携し、担い手の育成も行っている。市農林課の野津功課長(47)は「市では市鳥獣被害防止計画を策定しヒグマ対策を進めている。人身被害の未然防止と農作物の被害軽減などの対策を着実に推進していく」と話している。
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