新たな名産品に期待 函館産養殖キングサーモン 約40人が試食

update 2025/7/4 20:19


 函館市と北大は4日、国内初の人工種苗を用いた海面養殖試験として水揚げしたキングサーモン(マスノスケ)の試食会を、市国際水産・海洋総合研究センターで開いた。約40人が新たな名産品になり得る味覚を堪能し、今後の期待を膨らませた。

 内閣府の地方大学・地域産業創生交付金を活用し、市と北大、函館国際水産・海洋都市推進機構の3者が連携し、持続可能な水産海洋都市づくりを進める「函館マリカルチャープロジェクト」の一環。2022年に作出し、24年12月から函館漁港のいけすで飼育した魚が順調に育ち、6月30日に105匹を初水揚げした。

 試食を前に、大泉潤市長が関係者に感謝の言葉を伝え「品質や味を実感してもらうとともに、今後の研究をさらに発展させ、一層高品質なキングサーモンの安定的な生産体制を築いていきたい」とあいさつ。プロジェクト責任者で機構の嵯峨直恆推進機構長が、初水揚げまでの道のりを動画を基に説明。推進機構長は「若い人が時間を惜しまず一生懸命やってくれた」と感謝した。

 市内の飲食店「旬花」が調理したすしや刺し身、塩焼き、マリネ、グラタンなどを試食。北大の宝金清博総長は「焼き物にした際のサケ感が従来のものより明らかに優れ、非常に期待できる」と太鼓判を押した。

 養殖は、同漁港に加え大森浜沖でも今年11月以降に始め、異なる条件下でも飼育を試みる。

提供 - 函館新聞社

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