スルメイカ6月10トン 過去最低 水産市場
update 2025/7/3 18:57
函館市農林水産部がまとめた市水産物地方卸売市場での6月の生鮮スルメイカ取扱量は、前年同期比9トン減の10トンとなった。漁期ごとの統計を取り始めた2005年以降で、24年の19トンを下回り、過去最低を更新。今季は衝撃的な水揚げゼロで幕開けし、出だしは振るわなかった。
漁が解禁した6月の100トン割れは9年連続で、低水準が続いている。同部によると、1キロ単価は同265円高い1987円で過去最高となり、3年連続で6月の最高値を更新。取扱金額は同1215万円減の2011万円。出漁日数は昨年より5日少ない13日で、取扱量の内訳は上旬0・6トン、中旬3・7トン、下旬5・7トンだった。同部は「初漁が1週間遅れた上、漁が始まってからもイカがいなくて出漁を断念した船も。鳥取沖や横須賀沖で大漁になるなど、日本のどこかの海域にスルメイカはいるが、津軽海峡にはいなかった。秋口から盛り返すことを期待したい」としている。
6月単月の取扱量を見ると、17年の96トンから100トンを下回り、18年31トン、19年42トン、20年47トン、21年26トンと推移し、22年は47トンと盛り返したが、23年は再び29トンと落ち込んだ。24年は19トンで過去最低を記録し、記録的な不漁に陥っていた。
道総研函館水試の富山嶺研究職員は「秋季発生系群の資源量そのものが少なかったのが要因。8月中旬までは秋季発生系群が漁獲対象になるが、現状では一気に増えることは考えにくい」と話す。
同水試は試験調査船「金星丸」で後志、桧山、渡島管内の日本海でスルメイカの分布密度を調査しており、14日の週に結果を公表する。
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