摩周丸の還暦¥jう OBが模擬操船
update 2025/7/1 20:01
青函連絡船として1965年に就航し、88年3月の最終就航日まで活躍した「摩周丸」(現函館市青函連絡船記念館摩周丸)が還暦を迎えた6月30日、「摩周丸就航60年−思い出は歴史に」が館内で開かれた。連絡船OBによる模擬操船などを行い節目を祝った。
同館を運営するNPO法人語りつぐ青函連絡船の会主催。現在の摩周丸は2代目で安全性に配慮し、航行の自動化を進めた高速・近代化船「津軽丸型連絡船」の5番船として就航。運航回数3万5493回、旅客1168万367人、貨物1245万7254トンを運んだ。23年には船体が日本船舶海洋工学会が認定する「ふね遺産」に選ばれた。
模擬操船は10年ぶりに実施。現役時代に摩周丸で船長経験のある山田武男さん(88)が船長役を務め、航海士役ら6人が函館港を出る様子を再現。初便の午後0時25分発に向け、30分前から航海士役が発航前点検などを始めた。
5分前から館内では「蛍の光」の音楽が流れる中、ブリッジでは山田さんが海の状況を確認し、航海士役らに指示。出航する「長音一発」で船が動いた後は客席アナウンスも再現。船内に公衆電話がある利便性など紹介する一方、船長らは安全な航海に向け船の速度や風などの状況を細かく伝達していた。山田さんらが操舵や船員の仕事について説明しながら約10分で終了。見守っていた観光客ら約50人が拍手を送った。
東京から函館マラソン出場のため来函していた藤田葵さん(43)は「当時の雰囲気を知り、現代の船につながる技術など歴史を感じた。良い旅行になった」と話した。山田さんは「視界の悪い日の航海が大変だったが、安全・安心を大前提にしていた当時が懐かしかった。摩周丸は市の重要な観光資源で永久に残してほしい」と話した。
このほか記念入館券の発行、マリンガールの観光案内放送、ドラの実演などが行われた。
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