大阪万博で函館真昆布PR マリカルチャープロジェクトが出展 4月13日開幕
update 2025/3/29 20:30
大阪市の人工島「夢洲」で4月13日開幕する「2025年大阪・関西万博」で、コンブ生産量が日本一である函館市の「函館真昆布」の価値と魅力をPRするため、函館マリカルチャープロジェクト(内閣府の地方大学・地域産業創生交付金事業)が、海をテーマにしたパビリオンに出展する。海外も含め2820万人の来場を想定する万博で、和食文化の要となる函館真昆布を世界にアピールする。
市によると、パビリオンに出展するのは、NPО法人ゼリ・ジャパン(東京)が展開する「ブルーオーシャンドーム」での7月下旬の1日間。パビリオンのテーマは「海の蘇生」。江戸時代に北前船を使い、天下の台所・大阪にマコンブが運ばれ、コンブ文化が深く根付いた大阪で函館真昆布を世界に発信する機会を得た。マリカルチャープロジェクトについて、事業内容や取り組み状況を情報発信する。
マリカルチャープロジェクトは、市を実施主体として22年度に始動。主力魚種のスルメイカやマコンブの水揚げ減、漁業の人手不足、北大水産学部卒業生の地元企業への就職が少ないという課題解決に取り組む。具体的には@日本初のキングサーモン完全養殖技術の確立A生産量日本一のマコンブ完全養殖技術の確立B地域カーボンニュートラルに貢献する水産養殖C北大の大学改革・人材育成―を掲げ、養殖産業の確立と若者の地元定着を狙う。
海外では、ビーガン(菜食主義者)の広がりや健康志向を背景にコンブを食べたり、だしを取って使ったりする人が増えている。東京・築地場外市場に店を構える老舗コンブ店「吹田商店」は、コンブを買い求める外国人客が増え、養殖で生産量が安定し価格も手頃な函館真昆布を買う人が多いという。
コンブの国内生産量の9割を道産が占め、このうち函館産は3割に上り、生産量、生産高とも日本一を誇る。函館のマコンブは産地によって「白口浜」「黒口浜」「本場折浜」という銘柄で流通していたため、認知度不足が課題だった。そこで、市内の5漁協と市が17年から統一ブランド「函館真昆布」でPR活動に力を注いでいる。
市水産課は「日本を代表する食材としてコンブが選ばれ光栄。世界にPRできるチャンスを生かし、販路開拓や消費拡大に結び付けたい」と意気込む。出展にかかる経費は、国の交付金と市の一般財源を充てる。
国内での万博開催は、05年の愛知万博以来20年ぶりで、大阪では1970年の大阪万博以来55年ぶり2回目。今回は「いのち輝く未来社会のデザイン」をテーマに10月13日まで184日間開催する。
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