道南ドクヘリ、命つなぎ10年 記念式典で歩み振り返る

update 2025/2/21 07:31


 道南2市16町が協力して運営・運航する道南ドクターヘリ(基地病院・市立函館病院)が、就航10年を迎えた。今年度の出動件数(昨年4月〜今年1月末現在)は前年同期比69件減の282件で、道内4基地病院で最多。19日には函病主催の就航10周年記念式典が函館国際ホテルで開かれ、関係者はドクヘリの運用開始から10年の歩みを振り返るとともに、住民の命を守る役割を果たすことを誓った。

 道南ドクヘリは、2015年2月16日に運航開始。今年度(1月末現在)の要請件数は同101件減の373件。ドクヘリは函館空港内に駐機し運航していたが、今年度から函病屋上でのヘリの離着陸拠点化を本格実施。屋上駐機は昨年6月11日〜11月19日に行った。また、3月1日〜4月上旬にはヘリが函館空港から函病を経由し、屋上で医療スタッフをピックアップして出動する試験も行う。機動的な運航で、道南住民の命を守るとりでの役割を果たしている。

 式典には約100人が参加。同院の森下清文院長のあいさつに続き、大泉潤市長が「2015年2月の就航から今年1月まで計3942件も出動した。医療機関との連携や、救急医療体制の充実を図りながら、道南での地域医療を支え、多くの人命を救ってきたことに対し、改めて敬意を表する」とした上で「国内では自然災害が頻発化、激甚化し、救急医療の観点だけではなく、災害時もドクヘリの重要性が高まっている」と強調した。

 同院の武山佳洋救命救急センター長が、道南ドクヘリの10年の歩みを振り返った。

 記念講演では、11年からドクヘリを運用する鹿児島市立病院の吉原秀明救急科部長兼救命救急センター長、レオナルドヘリコプターズの面高真理男営業部極東アジア統括部長が登壇した。

 最後に、日本航空医療学会の小浜啓次監事が、特別発言として日本国内でのドクヘリの導入までの道のりをまとめた資料を紹介した。

提供 - 函館新聞社

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