「『助けて』と言える人間関係を」 京アニ放火殺人事件の遺族、被害者支援を訴え
update 2024/10/6 07:10
函館被害者相談室は5日、京都アニメーション放火殺人事件で亡くなった渡辺美希子さん(当時35歳)の母、達子さん(74)と兄、勇さん(45)を講師に招き「想いと願い」と題して講演会を開いた。2人が当時の思いや被害者支援の重要性などについて語った。
2019年、京都市伏見区の京都アニメーション第1スタジオで36人が亡くなり、32人が重軽傷を負う放火殺人事件が発生。美希子さんは複数のアニメ作品で美術監督を務めるなど中核スタッフとして活躍していた。講演会では達子さんと勇さんが、事件の第一報を受け取った時からの心情などを語った。
達子さんは事件直後を振り返り「自らも苦しい思いをしているのに、私たちのことを思って対応してくれた社員らに感謝している」と話した。
勇さんは事件発生後、情報が集まっていくにつれて「昔からアニメ好きだった自分のせいでこのような結果になってしまったのではないか」と葛藤することもあったと話した。事件後自律神経の乱れや精神的負担で体調不良が続く日々を送っていたと明かし、「カウンセリングを通じて感情の整理がついた」とカウンセリングの有効性について語った。
達子さんは「誰もが自信を持って生きていける社会ならば、このような事件が起こらなかったのでは」とし「つらかったり、苦しかったら『助けて』と言える人間関係を持ったまま大人になってほしい」と訴えた。
その他の新着ニュース
- 赤潮モニタリングに定期便航空機活用 世界初、北大とJALが連携...2024/11/20
- 住民避難「声掛け大切に」 森で駒ケ岳噴火訓練...2024/11/19
- 函館市がインクルージョン啓発イベント 池崎選手がアンバサダーに...2024/11/18
- 漁業就業体験 函館市が参加者再募集 参入のきっかけに...2024/11/15
- スルメイカ分布密度 昨年と過去5年平均上回る...2024/11/15
- 人材不足解消へホテルと連携 おでリハ「おたすけ事業」拡大...2024/11/14
ご注意:
●掲載している各種情報は、著作権者の権利を侵さないよう配慮の上掲載されるか、又は、各情報提供元の承諾の元に掲載されています。情報の閲覧及び利用については「免責事項」をよくお読み頂いた上で、承諾の上行って下さい。
●掲載中の情報の中には現在有効ではない情報が含まれる場合があります。内容についてはよくご確認下さい。