闘病中の旅行サポート 医師・中島さんが事業開始

update 2024/7/23 20:38


 函館市の医師、中島智佳子さん(39)が、病気などで体に不安を抱える人の旅行を計画、同行する事業を開始した。医師免許とともに添乗員の資格も取得しており、函館のほか全国の旅行に対応し、旅を手助けする。中島さんは「旅行したいという願いをかなえ、安心、快適な旅をサポートしたい」と話している。

 中島さんは東京生まれ。久留米大(福岡)医学部を卒業後、道内や愛媛県の病院で勤務。専門は整形外科で、内科勤務の経験もある。これまで111カ国を訪れたという旅行好きで、函館市内の病院勤務時に街を気に入り、昨年3月に移住。現在は市内の病院で非常勤医師を務める。

 利用は、希望者から行きたい場所や食べたいもの、体の状態などについて事前に聞き取りを実施し、旅行プランを作成。ホテルや交通手段の手配はパートナー業者が行う。中島さんが自宅や空港、施設など利用者の希望に応じた場所から同行し、旅行中に介護や支援を行う。体調が悪くなった場合は応急処置を行うほか、医療機関への取り次ぎを行う。

 事業を興すきっかけは学生時代に実習で担当した末期がん患者が「死んでもいいから最後に旅行に行きたい」と主治医に話したが、実現しなかったこと。「旅に出られるなら治療やリハビリのモチベーションになるはず」という思いを抱いたという。医師として経験を積む傍ら、2019年には国家資格の総合旅行業務取扱管理者を取得。23年には添乗員の仕事ができる総合旅程管理主任者の資格を取得し、同年5月に旅行会社「L.Journey JAPAN」(エルジャーニージャパン)を設立した。

 「将来的には旅行業の許可を取得し、国内のほか海外旅行にも対応していきたい」と中島さん。現在はバリアフリー化が進んでいない場所も多く、「介護者を増やすなど工夫して希望をかなえられるようにしたい」と話す。事業を始めて以降、「『自分が旅行できることを忘れていた。力を借りれば行けるかもしれない』と連絡をくれた方もいた。旅行はどんな人でもポジティブになれるエネルギーを持っているので、力添えできるように頑張りたい」と意欲を示している。

 利用にあたっては旅行希望日から2〜3カ月前の申し込みを勧めている。問い合わせは中島さん(070・8911・6029)へ。

提供 - 函館新聞社

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