旧幕府軍の戦死者しのぶ 碧血碑で慰霊祭、80人参列
update 2024/6/27 07:52
函館碧血会(大谷仁秀会長)は25日、戊辰戦争の旧幕府軍戦没者を記念する碧血碑(函館市谷地頭町)で、碑前慰霊祭を開いた。約80人が参列し、箱館戦争(1868〜69年)で命を落とした旧幕府軍戦死者に思いを寄せた。
箱館戦争の終結後、旧幕府軍戦死者を弔うことは許されず、市中に放置されていた遺体は江戸出身の侠客、柳川熊吉らが実行寺などに埋葬。碧血碑は1875(明治8)年、旧幕府方の中心メンバーだった榎本武揚、大鳥圭介らの協賛を得て建立された。同会は、戦いの終わった5月16日(旧暦)が新暦の6月25日に当たることから、毎年碑前で法要している。
慰霊祭では、実行寺の望月正寿副住職ら僧侶5人が読経・散華する中、参列者が焼香し、静かに手を合わせた。はこだて元町認定こども園の園児たちも参列し、千羽鶴を供えた。
東京から来函中の浪曲師、東家一太郎さんと曲師(三味線)の東家美(みつ)さんは、浪曲「五稜郭始末記・義侠熊吉」を奉納。処刑を覚悟して「人の道」を貫いた熊吉の義挙を情感たっぷりに演じた。
慰霊祭には旧幕府軍子孫も参列し、榎本のやしゃごの榎本隆一郎さん(62)=東京都新宿区=は「そのままにするとやがて忘れられてしまう歴史を、毎年このように語り継いでもらえるのはありがたい」と、函館市民への感謝の思いを話していた。
その他の新着ニュース
- 偉人の歩いた古道散策 福島で殿様街道ウオーク...2025/5/9
- シーニック・エクリプスU初入港...2025/5/8
- 函館共愛会、創立90周年で記念誌 保育と福祉、歩みたどる...2025/5/6
- シバザクラ色彩豊か 木古内・札苅の村上芝桜園...2025/5/6
- 渡島総合振興局、食材ハンドブック「南北海道食彩王国」を刷新 食と観光ブランド力強化...2025/5/5
- 5万本彩り豊かに サラキ岬で6日までチューリップフェア...2025/5/4
ご注意:
●掲載している各種情報は、著作権者の権利を侵さないよう配慮の上掲載されるか、又は、各情報提供元の承諾の元に掲載されています。情報の閲覧及び利用については「免責事項」をよくお読み頂いた上で、承諾の上行って下さい。
●掲載中の情報の中には現在有効ではない情報が含まれる場合があります。内容についてはよくご確認下さい。