函館サーモン今年度初水揚げ 出荷量大幅増へ好スタート
update 2024/5/29 20:35
函館市漁協の下部組織、函館サーモン部会が函館漁港(入舟町)内で養殖するトラウトサーモンの今年度初水揚げが28日に行われた。この日は昨年11月から養殖されてきたサーモンのうち、3キロを超える約550匹が捕獲され、その場で血抜きし氷水でしめた後、水産会社に運ばれ加工処理が施され市内のスーパーや飲食店に出荷された。30日には「函館サーモン」のブランド名で店頭に並ぶ予定。総出荷数は昨年度の4000匹から9000匹に増える見通し。
同漁協では天然魚の不漁により漁業者を取り巻く環境が厳しさを増す中、育てる漁業に活路を見出そうと2021年にトラウトサーモンの海面養殖に着手。初年度は400匹からスタートし、22年6月に200匹を初水揚げた。
2年目の22年度は前年の10倍以上となる約5000匹を生けすに放ち、約9割の4500匹が成育。3年目となる昨年は生けすの数をこれまでの3基から6基に倍増し、約1万1000匹を育成。厳しい冬の寒さを超え、約9000匹が見事に育ったという。
同部会リーダーの松川雅樹さんは「質の良いサーモンを育てるために、与える餌に徹底的にこだわり、今年度は初めて餌にイカパウダーを混ぜてみた。確実に食味がアップしているはず」と自信をみせる。また「おととし、昨年と全体の収量が少なかったので消費者に迷惑を掛けたが、今年は毎週1000匹程度を出荷できるので、多くの市民や観光客に函館サーモンを身近に味わってもらえるはず」と話す。
同部会は今後も生けす6基体制で養殖を継続する予定。松川さんは「函館港のスペースを考えると満足のいく品質管理ができるのはこれが限界。函館サーモンの評判を聞いて本州などからも取引の話が来ているが、質の高さを維持するため現状の養殖体制ををしっかり維持し、地元への供給を優先していきたい」としている。
その他の新着ニュース
- 衆院選2024/本間さん及ばず「訴え方に課題」...2024/10/28
- 衆院選2024/向山氏、比例道ブロックで復活当選「地域を前に進める」...2024/10/28
- 衆院選2024/逢坂氏選対本部、支持者ら万歳三唱...2024/10/28
- 衆院選2024/退路断ち歓喜の勝利 逢坂さんが6選...2024/10/28
- ウイスキーだる1本分丸ごとプレゼント 函館の蒸留所...2024/10/26
- 函館マラソン、来年は6月29日開催 ハーフ・フル同時スタート...2024/10/25
ご注意:
●掲載している各種情報は、著作権者の権利を侵さないよう配慮の上掲載されるか、又は、各情報提供元の承諾の元に掲載されています。情報の閲覧及び利用については「免責事項」をよくお読み頂いた上で、承諾の上行って下さい。
●掲載中の情報の中には現在有効ではない情報が含まれる場合があります。内容についてはよくご確認下さい。