寒気と吹雪 道南荒天 函館空港発着34便欠航
update 2018/12/28 07:15
冬型の気圧配置が強まった影響で、27日の函館は断続的に吹雪となった。市内の積雪は午後5時ごろに19センチとなった。最低気温は午後5時50分ごろに今季最低の氷点下8・5度まで下がった。函館空港では滑走路の除雪作業が続くなどしたため、同日発着の国内路線は計34便が欠航。各交通機関にも乱れが生じ、歳末を目前に控えた帰省客らの移動に大きく影響した。
同空港では同日朝から断続的に離発着できない状況となった。欠航したのは、日本航空(JAL)は丘珠線、羽田線など計18便、全日空(ANA)は新千歳線、伊丹(大阪)線など計10便、AIRDO(エアドゥ)は中部国際(名古屋)線、羽田線計4便、バニラエアは成田線2便。計3710人に影響した。
国内線ターミナルビルでは、欠航がアナウンスされると、各航空会社の窓口には払い戻しを求める人で行列ができた。家族や職場に電話で連絡するなど、今後の対応に頭を悩ませる姿が目立った。
仕事で函館を訪れていた東京都の会社員、浅井邦光さん(42)は「天気のことなので仕方ない。新幹線に切り替えるなどしてできればきょう中に帰りたい」と疲れた様子で話していた。
また、津軽海峡フェリーは26日の運休による機材繰りのため、大間―函館間の1便を欠航した。道南いさりび鉄道は午前5時50分ごろ、北斗市の渡島当別駅と木古内町の泉沢駅で列車の進路が切り替わらなくなったため、函館―木古内間の普通列車2本が運休、約100人に影響が出た。市電は末広町―函館どつく前間が午前10時半ごろから約30分間不通となるなど、雪の影響で運行が乱れた。
自動車による交通事故も多発し、函館中央署によると、朝から夕方までに物損事故に関する通報が通常より多い30件以上寄せられたという。
函館地方気象台によると、渡島・桧山地方は28日も引き続き雪で、ふぶく見込み。札幌管区気象台が27日に発表した向こう1カ月の道内の天候の見通しによると、1月4日ごろまでは冬型の気圧配置や寒気の影響を受ける影響で、気温は平年並みか低く推移する。以降は平年並みの気温となる見込み。
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