大野農の秋山君が八角部屋入門へ 13日に親方が激励
update 2018/12/14 08:08
【北斗】大野農業高校(鎌田一宏校長)相撲部の秋山将輝君(18)が、来年3月に大相撲の八角部屋に入門する。13日、日本相撲協会理事長の八角親方が同高を訪問し、「早く生活に慣れて、活躍できるように頑張ってほしい」と激励した。同高卒の力士は、昨年1月に初土俵を踏んだ一山本=本名・山本大生、後志管内岩内町出身、元福島町教委職員。二所ノ関部屋=以来。八角親方は12日には同じく来年入門する福井海翔君(14)が通う八雲中学校も訪れた。
秋山君は身長178センチ、体重170キロの恵まれた体格を生かした相撲が得意。同部OBの父・貴宏さん(45)の影響で相撲を始め、小学5年生で全道大会で優勝。上磯中2、3年生には全国中学校に出場、同高では昨年、インターハイと国体を経験。今年は、損傷した左ひざ半月板を2月に手術し、思うような活躍ができなかった。
八角部屋は実力、体格ともに目立っていた秋山君に小学時代から注目し、声を掛け続けてきたという。今年9月に上京し、同部屋の25周年祝賀会に出席して部屋も見学。「みんな優しくて、環境が良かった。今年はけがして悔しい思いもあったので、まだ相撲を頑張りたい思いがあった。大学という選択肢もあったが、親に負担が懸かってしまうので」と翌月に角界入りを固めた。
八角親方は12日に函館入り、13日午前に同部屋の長谷川秀一ゼネラルマネジャーとともに同高を訪れた。激励のほかに、卒業式翌日の3月2日に大阪府で開かれる新弟子検査の移動時間などを確認。八角親方は「有望でやる気のある子が入るのはうれしい」と歓迎し、「見て通りの体なので、足を鍛えればもっと良くなる。先場所優勝した貴景勝のような体形なので、そういう相撲をしてほしい」と期待を寄せた。
入門後について「まずは部屋の生活に慣れること。慣れないとなかなか力が出てこない。ただ中学卒業と違い、それなりに体力があるので早く慣れると思う。ほかの新弟子と同じようにサポートしたい」と気に掛けた。
八角親方の言葉に秋山君は「トレーニングして番付を上げて、成績を残したい。幕内まで入って活躍したい」と気合十分。目標とする力士に同部屋の北勝富士関を挙げ、「真っ向勝負の相撲を見習いたい」と言い切った。
一山本以来の力士誕生に鎌田校長は「少しでも相撲を盛り上げて、上位を目指して頑張ってほしい。学校としても応援している」とエールを送った。
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