鹿部間歇泉「北海道遺産」に選定 地元は喜びの声
update 2018/11/2 07:50
【鹿部】次代に引き継ぐ道内の宝物を決める「北海道遺産」の第3回選定結果が1日発表され、町鹿部の「間歇(かんけつ)泉」が選ばれた。今回は15件が追加されたが、道南は間歇泉のみ。町は「選定を機に多くの人に間歇泉を見てもらいたい。観光の大きな起爆剤になれば」と期待を寄せる。
北海道遺産は、北海道ならではの歴史や文化、産業などを選定し、価値を高めて後世に残す取り組み。主催者のNPO法人北海道遺産協議会によると、これまで選定されているのは2001年に25件、04年に27件の計52件。今回の募集は北海道命名150年に合わせたもので、道内から64件の申請があった。
鹿部の間歇泉は1924(大正13)年、温泉の試掘中に発見された。地中から高さ15メートルまで、約10分間隔で約100度の湯が噴き上げる。1999年には公園として整備。全国から多くの観光客が訪れている。
同日札幌市内で選定証授与式が行われ、出席した申請者の道の駅しかべ間歇泉公園運営協議会、鈴木昌志会長は「鹿部のシンボルが広く認めてもらえた。先人が残してきた地域の財産を、これからも守り続けていきたい」と笑顔。盛田昌彦町長は「さまざまな方にご尽力いただいた結果でうれしく思う。観光面での波及効果はもちろん、地域の皆さんが改めて誇りを持つきっかけになれば」と話した。
町は25日、道の駅の毎月恒例イベント「わくわくサンデー!」で、選定記念イベントを同時開催する予定。
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