道南の官公庁や商業施設、節電に協力

update 2018/9/11 08:08


 6日に発生した北海道胆振東部地震で、政府が道内の家庭や企業に20%の節電を要請したことを受け、道南の官公庁や商業施設、病院などは10日、節電の取り組み内容を決め、実行に入った。函館市電も節電ダイヤに移行。どの事業所も市民サービスに影響が出ない範囲で、可能な限り協力する考えだ。

 函館市総務部によると、本庁舎1階の市民ホールの水銀灯を一部消灯、中央エレベーターの運行を4基から2基に減らすほか、執務室や廊下のこまめな消灯・間引き、本庁舎の夜間ライトアップの自粛、職員用パソコンの電源をこまめに切るなどを決め、当面の間実施する。また、各部局にも所管施設の節電を呼び掛け、きめ細やかな管理を求めている。

 市競輪事業部は、函館競輪場本場の建物について2階以上を閉鎖し、車券発売端末の縮小や空調の停止など対応に乗り出した。

 また、渡島総合振興局も庁舎内の照明を間引き、空調を停止した。桧山振興局は江差町内のスーパー2カ所で街頭啓発を行った。

 市は市民、企業向けにもホームページやANSINメールを使い、節電に関し広報している。市総務部は「電力需給の状況を見極めた上で、元に戻すタイミングを考える。計画停電になった場合は、東日本大震災発生時と同様に、数値目標の設定も検討する」としている。

 市企業局交通部は10日から、市電の運行本数を減らす節電対策を始めた。平日午前9時〜午後4時の間、運行間隔を1〜2分空け、通常よりも1日当たり計8本の運行を減らす。

 運行間隔は、湯の川―十字街で6分から7分に、十字街―谷地頭、十字街―函館どつく前はそれぞれ12分から14分に変更した。間引き運行は東日本大震災以来。同部は「通勤や帰宅時間帯は避け、節電の必要がなくなるまで続ける」としている。

 商業施設も節電営業に取り組み始めた。丸井今井函館店は7日にバックヤードや倉庫の照明を消灯。9日からは2基あるエレベーターの1基の運転を午後4時で停止した。テーオーデパートは8日から、1階サンシャワー広場に設置しているテレビ9台のうち、8台の電源を切った。MEGAドン・キホーテ函館店は、14日まで閉店時間を2時間繰り上げ、午後10時までの営業とする。

 また、市内の総合病院は、診療に支障がない範囲で不要な照明の消灯、昼休み時間のパソコン使用休止、スタッフは階段を利用するなど、電力消費を減らす努力をしている。

提供 - 函館新聞社


その他の新着ニュース

前のページにもどる   ニュースをもっと読む



ご注意:
●掲載している各種情報は、著作権者の権利を侵さないよう配慮の上掲載されるか、又は、各情報提供元の承諾の元に掲載されています。情報の閲覧及び利用については「免責事項」をよくお読み頂いた上で、承諾の上行って下さい。
●掲載中の情報の中には現在有効ではない情報が含まれる場合があります。内容についてはよくご確認下さい。

ページ先頭へ

e-HAKODATE .com
e-HAKODATEは、函館市道南の地域情報や函館地図、旅行観光情報、検索エンジンなど、函館道南のための地域ポータルサイトです