五稜郭ガーデン新たな船出 9月1日から全区画埋まる

update 2018/8/31 07:23


 函館市本町の複合飲食施設「五稜郭ガーデン」が9月1日、2015年10月の開業以降初めて全24区画にテナントが出店し、新たな船出を切る。飲食店経営の「ルヴィーヴル」(本町、吉田貴代子代表)が既存店を除く22区画を一括で借り上げる。運営会社は、苦戦を強いられている施設の起爆剤として期待を込めている。

 同施設はまちづくり五稜郭(久保一夫社長)が運営。開業当初からテナント誘致に苦しみ、ルヴィーヴルが出店する直前はケーブルテレビ局とハワイ料理店の2店のみだった。

 今回の出店は、2000年代前半の人気テレビ番組「マネーの虎」に出演していたことで知られるルヴィーヴルの小林敬顧問が同施設の再生に向けた計画をまちづくり五稜郭に持ち掛けて実現。テーマの異なる16の完全個室で和洋中の多彩なメニューを提供するほか、すし店やバー、テラスでのバーベキューを展開する。

 まちづくり五稜郭はルヴィーヴルの出店に伴う店舗改装に3000万円を投じ、売り上げの一定率を賃料として受け取る5年間の定期借家契約を結んだ。年間の売り上げは2億4000万円を目標としている。

 函館出身の小林顧問は「3月に関西から函館に戻って来て、五稜郭ガーデンを見たときの第一印象は『もったいない』だった。函館で一番の繁華街にある施設を最大限に生かし、五稜郭エリアの活性に貢献したい」と意気込みを語る。

 久保社長は「テナント誘致に関して紆余曲折があったが、これからはここに人が集まって、ここから人が動き出すという私たちの願いが実現されると思っている」と話している。

提供 - 函館新聞社

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